2003 Fiscal Year Annual Research Report
サーバサイド音声データベースを用いた視覚障害者用音声辞書システムの構築
Project/Area Number |
14580235
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Research Institution | KINJO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
下村 有子 金城大学, 社会福祉学部, 助教授 (70171006)
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Keywords | 視覚障害者 / 音声辞書 / サーバサイドシステム |
Research Abstract |
今年度の研究はまず昨年度構築したシステムの強化を行った。LINUX、Apache、PostgreSQL、などバージョンをアップして、最新のサーバを構築した。データベースの設計は完了しているので、実際にテストデータを挿入し、入力システム、出力システムを構築した。言語はPHP4とHTML、SQL言語である。 音声データはシステムでテキストデータを音声データに変換することを予定していた。しかし、VoiceXMLが完成間近であり、今後VoiceXMLが音声データの主流となり、XMLで開発が行われるようである。このことから、このシステムではテキストデータを音声データに変換することをあきらめ、直接音声データを入力した。 昨年度開発したバックアップシステム、認証システム、メール転送システム、ダンプ、リストアなどの個別のシステムは全体システムの組み込み、連携して動作するように設計をし直した。 クライアント側のシステム設計と開発は今年度行った。ホームページ上のキー操作とデータベース操作はVisualBASIC (VB)で開発した。VBはMicrosoftに依存するので、他のOSを用いるときは使用できない。この問題点が残った。しかし、視覚障害者がMS-OSを用いて行う場合は、快適に使用できるようになった。 最終実験として実験機システムをファイアーウオールの外側に出して実験の予定であったが、現在本学ネットワークはファイアーウオールの再構築中であり、実験の許可が下りていない。許可が折り次第、実験を行う予定である。イントラネット上での実験は成功したが、今後問題点を順に解決していきたい。 補足 イントラネット上での実験は成功しており、このシステムの構築は完成したといえる。学内のどの個所でも、システムは問題なく稼動した。学内においての視覚障害者システムの実験は行っており、ファイアーウオールの外に出しての実験はシステムのセキュリティ上の問題であり、、このシステム構築そのものとは異なる。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 下村有子, 川辺弘之, 瀬戸就一, 大藪多可志: "ユニバーサルアクセスを実現した図書館情報システム"日本設備管理学会春季研究発表大会論文集. B11-B14 (2002)
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[Publications] 下村有子, 川辺弘之, 瀬戸就一, 大藪多可志: "The Library System for Universal Access"Proceeding of the 4th Asia-Pacific Conference on Industrial Engineering and Management Systems. (2002)
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[Publications] 下村有子, 瀬戸就一, 川辺弘之: "視覚障害者インターネットシステム実装のための研究"金城大学紀要. 3号. 49-56 (2003)
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[Publications] 下村有子: "サーバサイドデータベースを用いた視覚障害者用辞書システムの構築"金城大学紀要. 4号. 85-92 (2004)