2002 Fiscal Year Annual Research Report
Web-LABの開発とこれを用いた理工学系概念の習得過程の解明及び教育の高度化
Project/Area Number |
14580237
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
川島 信 中部大学, 工学部, 教授 (80340199)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 裕利 中部大学, 工学部, 講師 (20340200)
奥井 哲 中部大学, 工学部, 助教授 (00283515)
高橋 道郎 中部大学, 経営情報学部, 教授 (30340201)
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Keywords | マルチメディア技術 / インターネット技術 / e-Learningシステム / 理工学実験環境 |
Research Abstract |
初年度となる平成14年度はWeb-LABの基本検討から開始した。システムに対する要求条件を明らかにした上でWeb-LABのシステム構成法の検討を行った。これに基づいてプリプロトタイプシステムを作成し、「電気回路II(過渡現象、四端子回路網等)」の講義において学内LANを介したデモンストレーションを行った。その結果、学生達から教科書とは全く異なる臨場感に富んだ、理解を助ける又興味深い講義となった旨の高い評価を得た。これらの検討を踏まえ、「情報工学実験」で行っている通信システム実験を対象に実用に供し得るWeb-LABシステム構成法を明らかにした。Webアプリケーションサーバを構築するためのソフトウェアプラットフォーム並びに通信システム実験に必要となる機材の調達は全て完了し、現在、システム構成法の検討結果に基づいて試作を進めている段階である。今期は更に、Web-LABの特徴を活かした教育法の有り方についての検討も推進した。即ち、Web-LABでは実験を行う学習者の操作履歴は全てシステム側で把握・蓄積することが可能であることから、この履歴情報を分析し、無効操作率等を定義することによって、学習者の理解度の推定、理解の過程の分析把握、学習者の評価、Web-LABシステム自体の評価などが定量的に行えることを明らかにした。 これらの検討結果を纏めて、平成15年3月7日、電子情報通信学会教育工学研究会(徳島大学)にて報告し、インターネットを応用した新たな教育環境構築法であるということで、大変活発な議論を巻き起こした。 なお、Web-LABシステムの研究は関連する幾つかのシステムの研究と併せ、本学の平成15年度4年次学生の卒業研究課題として、十分なる検討を推進していく予定である。
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Research Products
(1 results)