2005 Fiscal Year Annual Research Report
注意欠陥/多動性障害児における読字・書字行動の獲得が自己嫌悪感の変化に及ぼす影響
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14580260
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
鶴巻 正子 福島大学, 人間発達文化学類, 助教授 (40272091)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 洋二郎 立正大学, 心理学部, 教授 (20106214)
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Keywords | 注意欠陥 / 多動性障害 / 読字・書字障害 / 自己嫌悪感 |
Research Abstract |
繰り返しによる漢字の書字練習を好まないという傾向を有する注意欠陥/多動性障害の児童生徒5名を対象として,構成反応見本合わせ課題(constructed response matching-to-sample tasks)による漢字の書字行動の獲得を中心とした実験研究を行った。あわせて自己評価に関するアンケート調査を実施した。 1.自己嫌悪感尺度の作成・・・小学校5年生を対象とした自己評価に関するアンケート調査を行い,その結果に基づいて実験参加者に自己評価に関する調査を実施した。結果については現在分析中である。 2.平成15年度・16年度に実施した実験研究の学会報告・・・漢字の書字行動の獲得を目的とした実験結果に関して,ポスター発表3件(国際行動分析学会1件,日本特殊教育学会1件,日本行動分析学会1件),シンポジウムでの話題提供1件(国際行動分析学会),計4件の報告を行った。ポスター発表の3件に関する詳細は以下の通りである。 (1) Teaching handwriting behavior of Chinese characters to a child with mental retardation (2). Tsurumaki Masako. Association for Behavior Analysis International,31st Annual ABA Convention, Hilton Chicago, ABA Program 199. 2005. (2)構成反応見本合わせ課題によるAD/HD児への書字指導-漢字の左右の構成部分を組み合わせて-.鶴巻正子.日本行動分析学会第23回年次大会発表論文集,63.2005. (3)注意欠陥/多動性障害児における書字行動の獲得-構成反応見本合わせ法による効果-.鶴巻正子.日本特殊教育学会第43回大会発表論文集,183.2005. 3.書字行動の獲得に関する実験研究の継続・・・平成16年度からの継続による参加者4名と平成17年度より新たに1名の参加者を加え5名を対象として漢字の書字に関する実験研究を実施した。構成反応見本合わせ課題の効果が明らかにされているがそのメカニズムについては研究を継続中である。 4.実験研究に継続して参加してきた4名のうち小学校低学年の1名を除く3名は,自己の良さを言葉で表現するようになった。結果の詳細は1.の結果とともに分析中である。 5.最終年度における報告書の作成を進めている。
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Research Products
(1 results)