2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14580267
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
佐藤 文子 千葉大学, 教育学部, 教授 (60215837)
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Keywords | アジア / 家庭科教育 / 家政学教育 / シラバス / 家庭科教員養成 / シンガポール / タイランド |
Research Abstract |
本年度は、主としてシンガポール、タイ、マレーシアについての調査研究を進め、各国の文部省に赴き、次官やカリキュラム開発部局の局長及び専門職員にインタビュー調査を実施した。更に、次年度における教育現場での調査研究に向けて、各国の家庭科教員養成大学の教官や中・高等学校の家庭科教員の紹介を得、現地におけるカリキュラム及び授業研究等の計画を行った。本年度研究の主な結果は以下の通りである。 1.シンガポールの家庭科教育・家政学教育の現状(Mr. Arene Koh : Ministry of Education) (1)中学校家庭科でつけたい能力は、食生活、衣生活、消費者教育において、適切な意思決定や健康なライフスタイルを送ることができる基本的な力である。日本と同様に、シラバスの全ての内容において、男女共学・共修が必修で行われている(2002年改訂)。高等学校では、食と栄養に焦点をあて、例えば従来の調理スキルに偏るのではなく、調査研究を通して基本的な栄養論や食科学、実際の応用力の育成である。 (2)家庭科教員の養成は、国立教育大学、免許状取得可能な消費科学・技術大学等で行われている。従来の家庭科教育の一般的な生活スキル習得からの脱却傾向を受けて、大学における家政学教育のカリキュラムの見直しが行われ、家庭科教育関係者との連携を図りつつあるが、具体的な連携方法、カリキュラム開発や更新の詳細な理論及びその他の貢献についてさらに追究していきたい。 2.タイ(Mis. Orachart : Ministry of Education)マレーシア(Mr. Abidin bin Ahmad : Ministry of Education) 男女共に生涯を通しての経済的自立教育をめざしており、家庭科教育は職業教育の主要な一翼を担っている。そのため、家庭科教育と家政学教育の関連は密接である。関連性の分析・検討及びマレーシア分析継続中。
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Research Products
(1 results)