2002 Fiscal Year Annual Research Report
自己評価システムを利用した技術科カリキュラム開発に関する教育実践研究
Project/Area Number |
14580278
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
山崎 貞登 上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (40230396)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川崎 直哉 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (40145107)
高野 浩志 上越教育大学, 学校教育学部, 講師 (60262482)
大森 康正 上越教育大学, 学校教育学部, 講師 (80233279)
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Keywords | 技術カリキュラム開発 / 自己評価 / 内省 / 自己評価システム / 無線LAN / 携帯情報端末 |
Research Abstract |
本研究の主たる目的は,3つある。第1は,「学びの総合化」を検証し、カリキュラム改善するための手段として、生徒の自己評価に着目し、生徒の自己評価を考慮した技術カリキュラムを実践・開発する。第2は,自己評価データの収集及び分析活動を支援するための自己評価システムを開発することである。第3は,カリキュラム研究・開発を促進する視点から,生徒の自己評価を考慮した実践的な「カリキュラム開発モデル」を提案することである。そのうち,初年度は,自己評価システムの構築を目標とし,概ね計画調書通りの進捗が得られた。以下の3点から,研究成果の概要を述べる。 (1)自己評価システムの構築 上越教育大学学校教育学部附属中学校(以下,附属中学校)において,1)無線LAN環境の構築,2)携帯情報端末のセットアップ,3)ソフトウエアの開発をおこなった。1)及び2)の無線LANの構築により,附属中学校のネットワーク環境の向上がはかられた。また3)では,Microsoft Windows 2000 ServerとMicrosoft Accessを使用し,Webベースのデータベース・システムを開発した。 (2)システムの運用とカリキュラム研究 附属中学校平成14年度研究公開と連携してカリキュラムを実践し,題材名は,2年次の「世界をつなぐ技術<情報伝達と生活>」とした。生徒は,授業終了後に構築した本システムを利用して,授業の振り返りをおこなった。収集した自己評価データは,「学習状況の把握・確認」を目的として,生徒・教師双方から活用され,学習のまとめやカリキュラムの改善に役立てられた。 (3)本システムの課題 データベースの構造が複雑で,柔軟性に欠けるため,技術科担当教師単独でのカスタマイズが困難であることが,本年度の課題として残された。現在,サーバのOS及びデーターベース・ソフトウエアの変更を考慮したシステム改善を進めている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Daisuke Itoh, Sadato Yamazaki: "A Comparative Study on Relation between Science and Technology Curricula in Northern Ireland, Scotland Taiwan and Japan"Proceedings of the 10th Symposium of International Organization for Science and Technology Education. 530-541 (2002)
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[Publications] S.Yamazaki, C.King, M.Shinde, O.Ohiwa, S.Hirai: "Energy Technology : A Cross Curricular Approach in Japan"The Journal of Technology Studies. XXIV(1)(印刷中). (2003)
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[Publications] 伊藤, 梅山, 山崎, 大森, 高野, 川崎: "無線LAN環境の利用による評価の機能を重視したカリキュラムのデザイン"日本産業技術教育学会第45回全国大会 講演要旨集. 48 (2002)