2002 Fiscal Year Annual Research Report
英語コミュニケーション文法のカリキュラム・教材開発に関する研究
Project/Area Number |
14580290
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
松畑 煕一 岡山大学, 教育学部, 教授 (60036895)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高塚 成信 岡山大学, 教育学部, 教授 (70132652)
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Keywords | 英語コミュニケーション法 / カリキュラム / 教材 |
Research Abstract |
本年度は、来年度に実施する予定の中学生および高校生を対象にした英語使用場面における文法力の実態分析に先立ち、先行研究のレビューに基づいて、英語コミュニケーション能力に占める文法力の位置づけ、英語コミュニケーション文法力育成法と教材のあり方、特に英語語彙力の内容と学習システム、などの基本的問題の検討に基づいて、小規模なパイロットスタデイを行い、「英語コミュニケーション文法シラバス」の作成の基本となる英語コミュニケーション文法を体系化した。そのため、伝統的な英語文法と新しい英語コミュニケーション文法の違いを明確にすることを目指して予備的な調査を行った。「英語コミュニケーション文法」は、音声面の文法である「音法」と広義の「文法」、及び伝達上の文法である「伝法」の一位体からなるものであり、英語を生きたコミュニケーション場面で使うための文法で、異文化コミュニケーション能力の基幹能力としての「コモン・コア」をなすものであることを具体的に明らかにした。 中学校・高等学校それぞれのレベルでの英語コミュニケーション文法の内容を決定し、英語コミュニケーション文法のシラバス試案を作成するための前提として、英語の語彙面を中心にした文法力内容を系統化した。具体的には、現在使用されている6種類の中学校英語教科書の使用語彙を分析し、高等学校英語教科書使用語彙も参考にして、使用頻度及び名詞・動詞表現系別学習語彙の体系化を行った。その結果、英語語彙コア体系とその広がりを示し、英語語彙学習システムを作成することができる準備が整った。
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