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2002 Fiscal Year Annual Research Report

言語間におけるライティング能力の双向性についての研究:L1からL2へ

Research Project

Project/Area Number 14580292
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

小林 ひろ江  広島大学, 総合科学部, 教授 (50205481)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) リナート キャロル  広島市立大学, 国際学部, 教授 (20195390)
Keywords小論文 / L2ライティング / ライティング能力 / L1ライティング / リテラシー / ライティングプロセス
Research Abstract

平成14年度の研究目標は、立案した計画に基づきリサーチを実行し、データを収集することである。まず大学1年生4名を対象に予備調査を実施し、収集したデータおよび面接調査結果を分析した。その結果、当初の計画の中では英語能力を一つの要因として調査する予定であったが、これを英語ライティング訓練の有無に変更した。この理由は、被験者である大学1年生の英語力が均質的で、大きな違いが見られないこと、また大学入試に向けて日本語小論文の訓練ばかりでなく英語ライティング訓練も高等学校で頻繁に行われていることが判明したからである。
本研究では、日本語と英語によるライティング訓練経験の有無を基に、4つの異なる被験者グループを作成し、合計20名の学生から、1名につき5〜6時間かけて作文プロセスとプロダクトに関するデータを収集した。データの種類は、日本語と英語による小論文、ポーズ分析のためのビデオデータと口頭記緑、聞き取り調査データ等、多岐にわたる。これらのデータは、ライティング・プロセスを精査する観点から、いつ/どこで/何の目的でボーズをしたかについての分析や文章作成のためどんなストラテジーを使用したかを特定する。またプロダクトの側面からは、作文の総合評価、構成、内容の展閣、論理の首尾一貫性等について分析を行う予定である。
現在までの分析の中で判明した顕著な点は、(1)作文課題のとらえ方の重要性(「作文」か「小論文」か、そのとらえ方によってディスコースが、説明文か、意見文か、感想文に分かれた)、(2)4グループの中で日本語と英語によるライティング訓練をうけた学生の英語小論文が最も内容があり、論理的構成も優れている。この結果は量的分析によってさらに実証する必要がある。平成15年度はさらなる分析と考察、研究のまとめを行いたい。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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