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2003 Fiscal Year Annual Research Report

子どもの日常的社会認知における遊動的発達の解明

Research Project

Project/Area Number 14580303
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

福田 正弘  長崎大学, 教育学部, 助教授 (60149929)

Keywords社会認識 / 社会認知 / 発達 / 社会科 / 子ども / 遊動的発達
Research Abstract

今年度は、前年度の予備調査(第1次調査)の結果を受けて,第2次調査問題の作成,調査の実施,調査結果の集計・分析の作業を遂行した。主な内容は以下の通り。
1)第2次調査の計画・実施
予備調査結果を現職教諭と検討した結果,また学会(全国社会科教育学会)での発表の際に行った議論の結果を踏まえて,第2次調査を計画した。第2次調査の主な変更点は,(1)縦断的調査に供する調査問題の等質性を保持する意味から内容を大きく変更せず,表現を簡略化する,(2)遊動性の年齢的影響を確定するために中学生の調査の必要性が提案されたため,中学生も調査対象とする,の2点である。子どもに判断を問い,その理由を記述させるという形式は踏襲した。第2次調査は,縦断的調査部分のみの調査間題で実施した。調査した学年・クラス数は,第3学年4クラス,第4学年3クラス,第5学年3クラス,中学校第1学年1クラス,第2学年1クラスである。
2)第1次調査の分析結果
縦断的調査部分の調査問題に対する反応について次の2点の分析を行った。
(1)設問対毎の子どもの判断理由の分析
これまで判断結果でしか示されなかった発達の遊動性が,その理由から構造的に示された。その結果,これまで我々が描いていた子どもの思考内容に対する仮説が検証可能になった。
(2)抽出児童の反応の分析
基本的経済概念を有しつつも,発達に遊動性を示す子どもを抽出し,彼らの各設問に対する思考の中身を明らかにした。その結果,判断で用いる論理が子どもによって異なることが判明した。
但し,以上の結果は,第1次調査のものであって,縦断的調査のものではなく,遊動的発達について確証を与えるものではない。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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