2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14580314
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Research Institution | Yasuda Women's University |
Principal Investigator |
徳永 隆治 安田女子大学, 文学部, 助教授 (60310843)
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Keywords | 体力・運動能力 / 体つくり運動 / 土踏まず / 血圧 / 皮膚組織血流量 |
Research Abstract |
1 土踏まずの形成と体力・運動能力の関係 体つくり運動における長縄跳び運動の教材価値を検討するための基礎資料として,土踏まずの形成状況と体力・運動能力の関係を追究した。ピドスコープによる立位姿勢での足裏の測定結果と体力・運動能力との関連性について,小学校5年・6年児童155名を対象に測定した結果,走・跳・投・握力・柔軟性・敏捷性・持久力のスポーツテストによる体力・運動能力レベルと,Hラインによる判定方法に基づいた土踏まずの形成状況との間に相関は認められなかった。 2 血圧及び皮膚組織血流にみる長縄跳び運動の影響 小学校3年・6年児童69名を対象にした長縄跳び運動前と運動中の血圧及び皮膚組織血流量についての測定の結果,以下の点が明らかになった。 (1)長縄跳び運動は,対象児童69名の平均値(以下全て平均値とする)で脈拍数110レベルの運動強度が認められ,その運動中の最高血圧は125.4±16.8となり,運動前の113.2±16.1と比べて有意な差が認められた。最低血圧は運動前71.8±13.6,運動中72.5±11.4であったが,両者に有意な差は認められなかった。 (2)運動前および長縄跳び運動中に測定した皮膚組織血流量(下肢)は,運動前2.5±0.7ml/min/100g,運動中2.4±0.7ml/min/100gであり,有意な差は認められなかったが運動中に0.1ml/min/100gの減少がみられた。この点についてさらにデータの集積を図り,運動による変化の有無を明らかにするとともに,測定部位による違い等についても検討の必要がある。
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