2003 Fiscal Year Annual Research Report
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14580314
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Research Institution | YASUDA WOMEN'S UNIVERSITY |
Principal Investigator |
徳永 隆治 安田女子大学, 文学部, 教授 (60310843)
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Keywords | 体力・運動能力 / 体つくり運動 / 教材価値 / 土踏まずの形成 / 直立姿勢時の加重 / 運動強度 / 血圧 / 皮膚組織血流量 |
Research Abstract |
足裏の測定により身体の発育・発達の現状及び体力・運動能力との関連を捉えるとともに,心拍数・血圧及び皮膚組織血流量の測定により運動による血圧・血流量の変化を追究した。 1 土踏まずの形成及び直立時の加重の仕方 15年度に小学校6校,1年〜6年児童計1,008名を対象にした足裏の測定・分析の結果,次の知見を得た。 (1)小学校時期になお10〜20%の児童は土踏まずが未形成であり,30年以前に比べて今日の子供に発達の遅れがみられること,その形成率には学校間格差が認められるとともに,同一学校内でもクラブ活動など運動を活発に実施している児童の形成率は高い傾向がみられること。(2)直立姿勢時の足裏への加重の仕方については,正常な直立姿勢と判断される加重の仕方(親指加重と呼ぶ)に対して,重心が後方に移った加重の仕方(踵加重と呼ぶ),または一方のみが親指加重の児童が多く,低学年児童で半数以上に達すること。学年の発達に沿って親指加重の割合が増加すること,及び親指加重の児童の割合にも学校間格差がみられること。 2 運動による皮膚組織血流量の変化 血流量の測定部位による結果の違いについて,額・手指先・足の3カ所の測定値の違いが明らかとなったが,いずれも運動前後の皮膚組織血流量に同程度の違いが認められた。小学校3・4年児童を対象に短縄跳び・長縄跳び・サッカーについて運動前後の皮膚組織血流量を測定の結果,いずれも運動後に0.7〜2.6ml/min/100gの増加がみられた(増加率7〜40%)。結論を得るためにはさらにデータの集積が必要である。
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Research Products
(1 results)