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2003 Fiscal Year Annual Research Report

日本語リズムの聴覚的単位の分析と生成上の生理的要因に関する基礎研究

Research Project

Project/Area Number 14580328
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

鹿島 央  名古屋大学, 留学生センター, 教授 (60204377)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 橋本 慎吾  岐阜大学, 留学生センター, 講師 (20293582)
Keywordsリズムユニット / 「拍の等時性」 / ユニットの「長さの配置特徴」 / 呼気流量 / 最大流量 / 呼気圧 / 発声効率 / 生理的な分析
Research Abstract

前回の科学研究費補助金による研究では、日本語のリズムを分析するためにリズムユニットという音韻的な単位を設定した。このことにより日本語のリズムは、「拍の等時性」ではなく各ユニットの「長さの配置特徴」として捉えられることになり、音声的(音響的)な実現を分析する必要がでてきた。実際に音響分析の結果、中国語(北京語)、韓国語、米語、スペイン語を母語とする日本語学習者には、それぞれ特徴的な持続時間の配置が観察されている。
今年度の研究では、これまでの分析で特徴的であった語を抽出し、中国語(北京語)話者1名、スペイン語話者1名、日本語(東京方言)1名について分析を行っている。具体的には、特殊拍に先行するユニット1に注目し、以前の資料から、121型6語、212型6語、122型4語、122型4語、『みんなの日本語I』という教科書からも同一の型の語を選定し、4、5拍語について各型10語を選んで資料としている。来年度には、文中に入れた資料も分析する。文は、「それは…です。」と「どれが…ですか。」であるが、平叙文と疑問文にアクセント句を考慮したものとする予定である。
現在行っている生理的な分析は、KAY社製の「エアロホン」を用いて行っている。分析項目は、呼気流量の最大流量と呼気圧、発声効率である。分析のポイントは、呼気の最大流量と呼気圧のピークが学習者では各語の特徴的な持続時間の開始点とどのような関係になっているか、また日本語話者とどのように異なっているという点である。発声効率については、呼気の使用という観点から、学習者の発音を総体的にとらえることができるのではないかと考え補足的に分析している。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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