2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14580331
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
宮崎 和人 岡山大学, 文学部, 助教授 (20209886)
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Keywords | 文型 / 文の類型 / 複合辞 / モダリティ / データベース |
Research Abstract |
本研究の研究期間の初年度にあたる本年度は、主に、文型に関する予備的考察とデータ処理環境の整備を、以下のように行った。 1 文型に関する過去の文献の系統的な収集に努め、文型の概念規定や文型研究の研究史・諸問題・課題について、以下の観点から整理した。(1)文型研究の意義・目的・展開-文法研究と言語教育(日本語教育・国語教育)の各領域における文型の捉え方の比較。(2)文型概念のバリエーション-いわゆる構造文型と表現文型、複合的(総合的)文型、基本文型など、文型をめぐる諸概念の整理。(3)文型研究としての複合辞研究-複合辞認定の原理についての検討、記述の現状についての把握。 2 本研究で利用する旨語データ(新聞記事、小説、シナリオ、対話コーパスなど)の収集、テキストデータ化を行い、効率的なデータ処理が行えるよう、コンピュータ環境を整備した。また、データベース作成の試行段階として、テキスト情報処理技術に詳しい研究者の協力を得て、テキストデータを文単位で切り出し、文末の文字列を逆順でソートする処理を自動で行うプログラムの作成を行った。 3 表現文型と密接に関わる意味範疇であるところのモダリテイのうち、特に、認識のモダリテイ(epistemic modality)について、日本におけるcomprehensive grammarの実践である記述文法プロジェクトと連携を図りつつ、以下の諸点について、記述的な研究を行った。(1)認識のモダリテイとは、(2)断定と推量、(3)蓋然性、(4)証拠性、(5)そのほかの認識のモダリテイの形式
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Research Products
(1 results)