2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14580370
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
茅 暁陽 山梨大学, 工学部, 助教授 (20283195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
郷 健太郎 山梨大学, 工学部, 助手 (50282009)
今宮 淳美 山梨大学, 工学部, 教授 (40006276)
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Keywords | コンピュータグラフィックス / エージング / 紙 / 摩損 / 劣化 / 退色 |
Research Abstract |
本研究の目的は、コンピュータ環境に摩損の概念を導入し、電子オブジェクトの利用履歴をそのオブジェクトの摩損にマッピングし、それを視覚的に表現することにより自然で効果的な作業環境をユーザに提供することである。ここでいう電子オブジェクトとはドキュメント、email、WWWページ、プログラムなど、コンピュータ環境でユーザが扱うあらゆる対象を指す。初年度にあたる平成14年度は電子オブジェクトの摩損の表現に利用される摩損効果として、CGによる紙の摩損表現法の開発を行った。デスクトップ環境のファイルやフォルダアイコンをはじめ、多くの電子オブジェクトの摩損は紙の摩損効果で自然に表せると考えられる。また、申請者の知る限り、紙の摩損効果のCG表現法は現在まだ存在しない。.従って、映像製作などへの応用も期待される。平成14年度はまず紙の構造と化学性質を調査し、紙の摩損の種類と原因を特定した。そして、光の照射による紙の色の変化、,すなわち紙の退色に注目し、日光蛍光灯など、様々な光の照射による、晒しパイプ、見晒しパイプ、機械パイプ、古紙パイプこの4種類の基本材質の退色をシミュレートする方法を確立した。また、新聞紙のような数種類の基本材質を混合して作られた紙の退色をCGで表現する方法も提案・実装した。
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