2002 Fiscal Year Annual Research Report
位置や形状変化をともなう時空間データのモデリングとデータ管理構造に関する研究
Project/Area Number |
14580388
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
中村 泰明 広島市立大学, 情報科学部, 教授 (10264946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 亮 広島市立大学, 情報科学部, 助手 (50295838)
内田 智之 広島市立大学, 情報科学部, 助教授 (70264934)
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Keywords | 時空間データ / 空間データ構造 / 空間検索 / データベース / 地理情報システム / 木構造 / 情報検索 / インデックス |
Research Abstract |
2次元や3次元空間中を移動するオブジェクト(例えば,タクシーや航空機など)を効率的に管理検索するためのデータ構造であるMV-PMD木を発案した.移動するオブジェクト数が全空間オブジェクト数に比べ,少ない場合を想定し,移動オブジェクトと静止オブジェクトの両方を効率的に管理するために,時空間外接領域(TSBB : Time Space Bounding Box)という考え方を導入し,TSBBの大きさによる移動オブジェクトの軌跡を分割管理することで,見かけのデータ数の増加を抑制し,かつ検索効率の低下を防ぐ方式を考案した.本アルゴリズムを,平成14年度購入したワークステーションで計算機上に実装し,実験により,MV-PMD木は,従来方式に比べ,必要なメモリー量を1/2〜1/3に低減可能でかつ,時間範囲,空間範囲,およびそれらを組み合わせて空間検索の検索速度はほぼ同等の性能を有することを示した. また,時空間データ構造では,多次元空間中での近接性に基づくデータ検索が高速に可能であることから,類似性を近接性と解釈することで,膨大なデータからの類似検索が空間検索により実現できる.この性質を応用して,メロディーの類似性に基づく音楽の類似検索システムを構築した. さらに,幾何構造データの可逆圧縮に拡張した手法を発案した.この手法は、圧縮する対象である幾何構造データに複数出現する部分グラフを変数で置き換えることにより、圧縮を実現する.このため、複数出現する部分グラフを見つける発見的手法をまず提案し,その後複数の圧縮手法の提案を行った。本アルゴリズムも平成14年度購入の計算機上に実装し、提案手法の評価実験を行い,従来法に対する優位性を示した.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 中村 泰明, 出木原裕順: "移動オブジェクトを管理する時空間データ構造"電気学会論文誌C. 122-C, 6. 1052-1059 (2002)
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[Publications] 中村 泰明, 中川 由香: "Music Retrieval Based on The Similarity of Melody"Proc. CATA 2002. 429-432 (2002)
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[Publications] 内田 智之: "Ordered Term Tree Languages Which Are Polynomial Time Inductively Inferable from Positive Data"Proc. ALT 2002. 188-202 (2002)
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[Publications] 内田 智之: "Polynomial Time Inductive Inference of Ordered Tree Patterns with Internal Structured Variables from Positive Data"Proc. COLT 2002. 169-184 (2002)
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[Publications] 中村 泰明, 内田 智之: "Extracting Characteristic Structures among Words in Semistructured Documents"Proc. PAKDD 2002. 356-367 (2002)
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[Publications] 古川 亮: "Appearance Based Object Modeling using Texture Database : Acquisition, Compression and. Rendering"Rendering Techniques 2002. 257-265 (2002)