2003 Fiscal Year Annual Research Report
介護補助を目的とする人間動作の言語的理解に関する研究
Project/Area Number |
14580436
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
横田 将生 福岡工業大学, 情報工学部, 教授 (50112313)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田 誠雄 福岡工業大学, 短期大学部, 教授 (10185598)
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Keywords | 介護補助 / 人間動作 / 言語的理解 |
Research Abstract |
平成15年度は14年度に引き続き自然言語データおよび動作デ-タの収集および分析を中心に,以下のことを行なった. (1)単語の収集:日本語シソーラスより人間の動作に関する複合動詞("走り去る"や"立ち止まる"など)を約200個抽出した. (2)文章の収集:日本語文章コーパスから収集した動作単語が関連する表現を各動詞10個(合計2000個)程度収集しデータベースとして蓄積した. (3)言語データの構造分析:既存の自然言語解析ソフトを利用し,コーパスから収集した表現の主に複合動詞に関連する形態素および構文解析を行い,動作データ文章化のための小規模文法(sub-grammar)を強化した.構文的には以下の二つ文型が基本となっている.ただし,これらの文型において,補足表現とは動詞で表現しきれない動作の様態を指示するものであり,速さ等を補足する副詞句などが相当する.[・]は補足表現が任意要素であることを意味し,各例文の下線部がそれに相当する. <文型1>(人名)が[補足表現](自動詞の終止形). 例文:太郎がゆっくり立ち止まる. <文型2>(人名)が[補足表現](部位)を(他動詞の終止形). 例文:一郎がさっと腕を振り上げる. (4)画像認識プログラムのプロトタイプ作成:モーションキャプチャのカメラで取り込んだ動画像から移動物体を抽出するプログラムのプロトタイプを民間企業に発注し,それを改良することにより「移動する」,「停止する」などの基本的動詞を含む文章を生成することが可能となった.
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Research Products
(1 results)