2003 Fiscal Year Annual Research Report
安全技術・知識の体系化による知的基盤構築に関する研究
Project/Area Number |
14580480
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
鈴木 和彦 岡山大学, 工学部, 教授 (50196797)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 行恭 岡山大学, 工学部, 講師 (10253006)
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Keywords | 危険評価 / 安全設計 / HAZOP / 情報処理 / データベース |
Research Abstract |
化学プラントなどの大規模設備における事故の90%以上は過去の繰り返しであるといわれている.一方,企業が保有する危険評価情報,事故情報,事故ニアミス情報には,設備故障によるプラント機能への影響,安全性への影響,事故事象に至るシナリオ,さらに事故防止のための対策に関する情報が含まれている.しかし,これらほとんどの情報は紙面上または単なるワープロ上に記述されたものであり有効に活用されていない.本研究ではこのような危険性,安全技術情報を安全管理に活用するためのシステムを構築した.このシステムはプラント設計時,運用時における安全関連業務に際して,適宜,プラント設計者,運転員等に安全技術情報を提示することを目的としている. 実プラントを対象としたHAZOP解析結果シートを基にデータベースを構築した.解析結果シートに記述された原因,影響,対応・検知に関する情報をインタフェースを通じて入力する.これにより,文章表現を統一することが可能となる.さらに,企業が保有している保全履歴情報を体系化・構造化し,デーベースを構築した.これらデータを管理運用するためのシステムを構築した.プラント設計時にはプラントに潜在する危険情報,対応安全技術をデータベースより抽出し提供することが可能である.プラント運転時には,センサー情報に対応した異常進展シナリオをデータベースより推定し,運転員に提示する.これによりプラント異常発生時に対する操作決定、操作支援することが可能である.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 凌 元錦: "一時故障と完全故障を考慮した安全監視システムの信頼性・安全性"計測自動制御学会論文集. 39.2. 192-196 (2003)
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[Publications] A.Gabbar, H: "Plant object-orientated model formalization-case study : HDS plant design"Design Studies. 24.1. 101-106 (2003)
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[Publications] A.Gabbar, H: "Computer-aided RCM-based plant maintenance management system"Robotics and Computer Integrated Manufacturing. 19・3. 449-458 (2003)
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[Publications] K.Suzuki: "Computer-Aided Hazop System for Hazard Identification in a Control System"2003 Asia Pacific Symposium on Safety. 401-405 (2003)