2002 Fiscal Year Annual Research Report
固定資産宅地評価の数理モデルによる解析とその実用化に関する研究
Project/Area Number |
14580494
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
尾崎 俊治 南山大学, 数理情報学部, 教授 (10034399)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土肥 正 広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00243600)
鈴木 敦夫 南山大学, 数理情報学部, 教授 (70162922)
伏見 正則 南山大学, 数理情報学部, 教授 (70008639)
岡村 寛之 広島大学, 大学院・工学研究科, 助手 (10311812)
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Keywords | 宅地評価 / 固定資産路線価 / 標準宅地 / 土地価格批准表 / 数量化理論 / 2次計画法 / ノンパラメトッリク法 / EMアルゴリズム |
Research Abstract |
固定資産路線価式評価において,標準宅地の鑑定価格と土地価格形成要因から路線価を算出する方法の妥当性について検討することは非常に重要である.本研究では,路線価評価方式の成否を支配する土地価格批准表(格差率)の算出手続きについて改良を施すことにより,新しい固定資産宅地評価法を提案する.具体的には,数量化理論I類を適用していた従来法の問題点を克服するために,2次計画法に基づいたアプローチを提案した.また,土地価格形成要因と標準値価格の間に比例ハザード性が成立すると仮定することにより,有名なCox回帰モデルに基づいて士地価格批准表を介しない新しい固定資産路線価式評価法を開発した.さらに,土地価格形成要因データを用いて各種統計量を推定するためのアルゴリズムについても考察を行った.本年度は,予備実験として,アルゴリズムの正確性を把握することに焦点を絞り,提案アルゴリズム(ノンパラメトリック法EMアルゴリズム)の定性的な性質を,ソフトウェア障害発生データなどを用いることにより検証した.これにより,次年度以降で実施される実際の標準宅地鑑定価格と土地価格形成要因に基づいた実証分析を行う準備が整った形となる.実際にモデルケースとして,広島県東広島市における宅地評価を行い,本手法の有効性を多角的に検証する.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 西尾泰彦, 土肥正, 尾崎俊治: "比例ハザードモデルに基づいたソフトウェア製品の信頼性評価"電子情報通信学会論文誌(A). J85-A・1. 84-94 (2002)
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[Publications] 土肥正, 海生直人, 尾崎俊治: "コスト有効性に基づいた通信ソフトウェアシステムに対する予防保全スケジュールの決定"電子情報通信学会論文誌(A). J85-A・1. 197-206 (2002)
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[Publications] 神下尚之, 土肥正, 尾崎俊治: "ヒストグラムに基づいた再生関数のノンパラメトリック推定--直接リーマンスチルチェス積分法の適用"システム制御情報学会論文誌. 15・4. 184-193 (2002)
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[Publications] 岡村, 渡部, 土肥, 尾崎: "EMアルゴリズムに基づいたソフトウェア信頼性モデルの推定"電子情報通信学会論文誌(A). J85-A・4. 442-450 (2002)
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[Publications] 岡村, 黒木, 土肥, 尾崎: "モジュール構造をもつソフトウェアの信頼度成長モデル"電子情報通信学会論文誌(D-1). J85-D-I・9. 905-914
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[Publications] S.Osaki: "Stochastic Models in Reliability and Maintenance"Springer-Verlag, Berlin. 338 (2002)