• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2002 Fiscal Year Annual Research Report

初期スプライシング構成因子の構造生物学的研究

Research Project

Project/Area Number 14580620
Research InstitutionThe Institute of Physical and Chemical Research

Principal Investigator

武藤 裕  理化学研究所, 標識技術高度化研究チーム, チームリーダー (30192769)

Keywordsスプライシング / U2AF蛋白質 / U1snRNP / U1C蛋白質 / セルフスプライシング / グループIイントロン / NMR / Znフィンガー
Research Abstract

スプライシングでは、その5'スプライシング部位のU1snRNPによる認識、および3'スプライシング部位のU2AF蛋白質による認識が必要である。U2AF蛋白質は、U2AF65とU2AF35によるヘテロダイマーを形成しているが、本研究ではHis-tagをつけたU2AF35をunfbldした形で精製し、カラム中で別途精製したU2AF65と再構成を行い、PPTに結合しうるU2AFを得ることができた。今回、重水素化などの安定同位体標識を行ったU2AF35をもつU2AF蛋白質を得た。既にU2AF65については、われわれの研究室で、その構造を明らかにしているが、この試料を用いて種々の三重共鳴の実験を行い解析を進めている。また、5'スプライシング部位を認識するU1snRNPの構成成分であるU1C蛋白質についてその構造をNMR法をもちいて決定し、そのN末端部分にMartin-typeのZn finger構造をもち、その後ろにhelix-turn-helix様構造の部分をもつことを明らかにした。天然には、蛋白質成分を必要とせずに自発的にスプライシングを起こすRNA分子がいくつか知られている。テトラヒメナで見られるgroup Iイントロンもその一つである。このRNAについて、切断部位に存在するグアノシン残基を認識する22残着のRNAを化学合成およびT7発現系によって構築し、その構造解析をNMR法によって行った。この結果グアノシン残基がG-G・Cのtriple-baseを作ることによって認識されていることが明らかになった。また、このG-baseの上がわに別の塩基対がstackingし、相互作用を強めていることが明らかになった。この認識様式は、HIV-tar-tatのRNA分子やリボソーマルRNAの中にもこの構造体が存在していることがわかり、RNAの構造体の中において普遍的なモチーフであると考えられる。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Aya Kitamura et al.: "Solution Structure of an RNA fragment with the P7/P9.0 region and the 3'-terminal guanosine of the Tetrahymena group I intron"RNA. 8. 440-451 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi