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2002 Fiscal Year Annual Research Report

X線構造に基づく好熱性放線菌α-アミラーゼのシクロデキストリン加水分解機構の解明

Research Project

Project/Area Number 14580621
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

神鳥 成弘  東京農工大学, 工学部, 助教授 (00262246)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 坂野 好幸  東京農工大学, 農学部, 教授 (70014959)
KeywordsX線結晶解析 / α-アミラーゼ / シクロデキストリン / 加水分解 / ミュータント酵素 / 好熱性放線菌 / グルコシド結合 / 放射光
Research Abstract

好熱性放線菌(Thermoactinomyces vulgaris R-47)は,2つのα-アミラーゼ(TVA1,TVA2)を持つ。これらは,デンプンに加えて,通常のα-アミラーゼがほとんど加水分解できない環状オリゴ糖であるシクロデキストリン(CD)をも加水分解できるという興味深い基質特異性を持つ。これらの酵素のCD加水分解機構を解明するために,平成14年度においては,以下の研究を行った。
(1)TVA2不活性型ミュータント酵素とα-,β-,γ-CDとの複合体のX線結晶解析
TVA2の触媒残基であるAsp325とAsp421の2残基をAsnに置換したミュータント酵素を合成し,α-,β-,γ-CD(それぞれグルコース単位が6,7,8)との複合体の結晶を作成し,X線結晶解析を行った。X線データは,放射光(高エネルギー加速器研究機構PF,およびSPring-8)により収集した。3.0Å程度の分解能での解析ではあるが,全ての複合体において,触媒部位へのCD結合が認められた。現在,酵素-基質間の相互作用を詳細に観るため,構造の精密化をすすめている。また,同時に,より高分解能データ収集の準備をすすめている。
(2)TVA1不活性型ミュータント酵素とγ-CDとの複合体のX線結晶解析
TVA1は,TVA2と異なり,γ-CDだけを加水分解する。TVA1不活性型ミュータント酵素とγ-CDとの複合体のX線結晶解析を,TVA2と同様の方法で行った。その結果,γ-CDは,触媒部位には,結合しておらず,触媒部位から離れた酵素表面に結合していた。現在,触媒部位へのγ-CDの結合を目指し,結晶化条件を検討するとともに,酵素表面結合部位も,酵素触媒活性に何らかの役割りを果たしているのではないかと考え,その役割りを解明すべく実験計画を立てている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Tonozuka, T., Yokota, T., Ichikawa, K., Mizino, M., Kondo, S., Nishikawa, A., Kamitori, S., Sakano, Y.: "Crystal structures and substrate specificities of two α-amylases hydrolyzing cyclodextrins and pullulan from Thermoactinomyces vulgaris R-47"Biologia Bratislava. 57,Suppl.11. 71-76 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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