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2003 Fiscal Year Annual Research Report

核内因子による形態形成基本シグナルの統合機構

Research Project

Project/Area Number 14580718
Research InstitutionOkazaki National Research Institute

Principal Investigator

中村 真  岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助手 (30212103)

Keywordsゲノム / 転写調節 / クロマチン / ショウジョウバエ / PML body / 核 / 遺伝学 / 癌関連遺伝子
Research Abstract

先に我々が単離した新規核内因子Scad67は、その後、我々以外のグループからもその存在が報告された。そのため、ショウジョウバエScad67はtonalli,その脊椎動物ホモログはtonalli related SP-RING finger protein=TONASと名付けることになった。今年度は、ヒトTONAS-1,TONAS-2の機能解析を中心に研究を進めた。その結果、TONASはユビキチン類似のタンパク質修飾因子であるSUMOの結合をコントロールするSUMO化E3リガーゼであることが、我々の研究から明らかとなった。TONASはSUMO-1との結合活性を持つことを、酵母やインビトロの系で明らかにした。また、TONASのSP-RINGドメインは自己SUMO化に必須なことを、インビトロのSUMO化実験により明らかにした。我々が見出したもう一つの興味深い事実は、細胞に於いて、TONASは主にSUMO-2/3による修飾を受けており、SUMO-1修飾は殆ど受けていないことである。このことは、SUMO-1による修飾とSUMO-2/3による修飾には何らかの機能的な違いがあることを示唆しているが、その具体的な差違に関しては、今後の研究課題である。
TONASを培養細胞に発現すると、核に広く局在する。そこにGFP-SUMO-1を共存させると、核内のさらに小さい構造体へと集積する。我々は、このTONASが集積するnuclear bodyについて詳細な鮮析を行った。その結果この構造体にはPMLやCBP/P300など、既に知られているPML nuclear bodyの構成因子が同じように集積していることを見出した。このことは、TONASがPML bodyの形成に積極的な役割を果たしていることを示唆している。PML bodyとタンパク質のSUMO化には機能的な関係があることが数多く報告されている。TONASの関与するSUMO化とPML body形成の仕組みを明らかにする目的で、RNAiを用いた機能欠損解析を行った。その結果は、やはり核内におけるTONASの存在がPML factorの局在に重要であることを示した。以上の研究結果は、核内におけるシグナル統合において、タンパク質SUMO修飾ならびに、PML nuclear bodyが重要な役割を果たしていることを強く示唆するものであった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 中村 真: "未分化神経細胞特異的RNA結合タンパクMUSASHI"Clinical Neuroscience. 21(10). 1115-1118 (2003)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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