2004 Fiscal Year Annual Research Report
筋萎縮性側索硬化症:前角細胞リボゾームRNA遺伝子転写活性の減少と細胞変性
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14580735
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
小柳 清光 財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 参事研究員 (00134958)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 尚俊 東京農工大学, 農学部, 教授 (40075429)
渡部 和彦 財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 副参事研究員 (30240477)
三澤 日出巳 財団法人東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 主任研究員 (80219617)
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Keywords | 筋萎縮性側索硬化症 / ALS / 脊髄 / 前角細胞 / リボゾーム / 粗面小胞体 / 蛋白合成 / 蛋白折り畳み |
Research Abstract |
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の脊髄前角細胞のリボゾームRNA遺伝子転写活性の減少メカニズムを解明する目的で研究を進め、今年度下記の成果を得た。 1.脊髄前角細胞におけるリボゾームRNA遺伝子転写活性とKlotho蛋白形成不全 早発老化モデルと言われるklothoマウスにおいて、脊髄前角細胞におけるKlotho蛋白形成不全と、リボゾームRNA遺伝子の転写活性の減少、胞体内RNAおよび粗面小胞体の減少を見出した。ALS前角細胞の所見との類似を指摘し、ALSにおけるklotho遺伝子の検索の必要性と、klothoマウスがALSの研究モデルとして有用であることを報告した。 2.脊髄前角細胞障害の回復と神経栄養因子酸化型ガレクチン-1 ラットを用いた脊髄前角細胞の軸索障害モデルにおいて、酸化型ガレクチン-1を軸索障害部位に投与すると、その形態学的および機能的回復が有意に進むことを見出し報告した。 3.家族性ALSとカルシウム透過型AMPA受容体 家族性ALSのモデルであるSOD-1遺伝子変異マウスにおいて、カルシウム透過型AMPA受容体が、変異SOD蛋白の折り畳み不全を助長し、脊髄のALS病変を悪化させることを見い出し報告した。
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Research Products
(7 results)