2002 Fiscal Year Annual Research Report
細胞誘引能を有する自己組織化アミノ多糖を利用した新規薬剤輸送システムの構築
Project/Area Number |
14580820
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
重政 好弘 鳥取大学, 工学部, 教授 (00032029)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 稔 鳥取大学, 工学部, 助手 (10273880)
斎本 博之 鳥取大学, 工学部, 助教授 (20186977)
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Keywords | アミノ多糖 / キトサン / 自己組織化 / 薬剤輸送システム / 細胞誘引能 / ミセル形成 / 蛍光プローブ / 粘度法 |
Research Abstract |
本研究は,アミノ多糖であるキトサンに種々の疎水性置換基を導入した新規な疎水化キトサン誘導体を合成し,それらのミセル形成挙動、薬物取込・放出能に関する知見を得るとともに,in vivoへの応用を目指すものである.本年度は,キトサンにmethyl2,4-dihydroxybenzyl基を側鎖として導入したキトサン誘導体である2,6-DHMBn-chitosanを合成した.このキトサン誘導体は,メタノール可溶性であるため,両親媒性の性質を有していると考えられる.そこで,この誘導体の水溶液中における会合挙動を蛍光プローブ法と粘度法により検討した.その結果,アニオン性蛍光プローブであるANSでは明確な会合挙動は観測されなかったが,中性のプローブであるpyreneでは,キトサン誘導体溶液(pH5.6)の蛍光バンドの強度比I_3/I_1の値は,0.1g/L以上の濃度から急激に増加した.これは,キトサン誘導体が会合体を形成し、そこにpyreneが取り込まれたことによると考えられる.さらに,溶液中におけるキトサン誘導体鎖の広がりに関する知見を得るために粘度測定を行った.その結果,典型的な高分子電解質の挙動はみられたが,数値の再現性に乏しいため詳細な知見は現在のところ得られていない.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] N.Terada et al.: "Regioselective Synthesis and Biological Activity of Oxidized Chitosan Derivatives"Polymer for Advanced Technology. 14. 40-51 (2003)
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[Publications] M.Morimoto et al.: "Preparation and Palladium Adsorption of Chitosan Derivative/Poly (Vinyl Butyral) Blend Films"SEN'I GAKKALSHI. 59・3. 115-118 (2003)
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[Publications] K.Sato et al.: "Depolymerizafion of Chitin and Chitosan under Hydrothermal Conditions"SEN'I GAKKALSHI. 59・3. 104-109 (2003)