2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14594015
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
御輿 久美子 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (20106503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤松 万里 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (60081171)
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Keywords | ハラスメント / アカハラ / 人権 / 男女共同参画 / アンケート調査 |
Research Abstract |
アカデミック・ハラスメント(略してアカハラ)とは、特定非営利活動法人アカデミック・ハラスメントをなくすネットワーク(2001年10月5日設立、代表理事:御輿久美子)においては、『研究教育の場における権力を利用した嫌がらせ』と定義している。 本研究は、平成14年〜16年度の3ヶ年計画で日本の大学におけるアカデミック・ハラスメントの実態を明らかにする目的でおこなわれ、平成14年度は、大学に対するアンケート調査および助教授以下の教員層に対するアンケート調査を実施した。大学に対しては、全国222大学学長宛に、セクシャル・ハラスメントおよび性的でない嫌がらせに関する相談窓口の設置状況等を質問したアンケート調査票を2002年10月に発送し、113大学(回収率50.3%)から回答を得た。教員層に対するアンケート調査は、性的でない嫌がらせに絞った調査票とし、全国大学職員録(平成13年度版)より無作為抽出した2520名に調査票を発送し、返送等の無効55通を除いた有効調査対象数2465通のうち947通の回答(回収率38.4%)を得た。これらアンケート回答の解析は平成15年度におこなうこととしている。 また、学生・院生・元院生を対象に、主として研究教育指導に関する事項に絞った調査票を作成し、3大学について、大学祭の機会等に記入協力を求めた。この回答については、特定非営利活動法人アカデミック・ハラスメントをなくすネットワークに寄せられた投書と合わせて、現状の問題の分析に供する。
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