2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14594021
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
神田 道子 東洋大学, 文学部, 教授 (70058030)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 敬子 聖徳大学, 人文学部, 教授 (90234369)
旭 洋一郎 長野大学, 産業社会学部, 教授 (30298400)
青島 裕子 城西大学, 女子短期大学部, 助教授 (90258872)
野口 眞代 洗足学園短期大学, 教授 (50092599)
清原 みさ子 愛知県立大学, 文学部, 教授 (00141440)
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Keywords | 男女共同参画社会 / 女性校長 / ジェンダー意識 / 参画能力 / 学校のジェンダー文化 / 男女平等教育 / 女性リーダーの育成 / 役割期待の構造 |
Research Abstract |
本研究は、男女共同参画社会の形成において女性の社会参画をリードしてきた公立小・中学校の女性校長に関するジェンダーの視点からの総合研究である。本年は、3ヵ年計画の2年目であり、公立小学校(首都圏)・中学校(全国)女性校長を対象とする質問紙調査、及びその調査結果を踏まえた小・中学校女性校長各5名を対象とする「面接調査」を実施した。現在両調査結果の分析中である。 1.質問紙調査「女性校長の生活と意識についてのアンケート」(平成15年8月) 小学校校長372名中学校長182名合計554名の回答を得た。対象者の平均年齢は56.6歳既婚・配偶者あり79.4%配偶者の職業が教員38.8%子どもあり82.1%教育行政職経験あり31.9%教頭の89.2%は男性女性PTA会長の16.4%が女性最初の校長赴任年齢の平均は53.0歳である。 回答者の90.0%は校長になってよかったと感じており、その63.9%が教職員から、保護者からは63.0%が直接「女性校長でよかった」といわれたことがある。このように期待されると同時に、72.2%は学校経営で、女性校長としての困難を感じた経験をもつ等、複雑な役割期待の構造があることを示している。 2.面接調査「女性校長の生活と意識についてのインタビュー」(平成16年2・3月) 男女共同参画・男女平等教育の推進という視点から実施した面接調査では、地域としてのジェンダー文化の特徴、女性が校長になって良かったことと困難、女性リーダーの育成、男女平等教育、校長へのプロセス等について、より具体的な知見を得ることが出来た。女性校長の多くは校長の職務を誠実に遂行することによって、共同参画社会の実現を目指している。16年度は更に分析を深め報告書にまとめる。
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