2002 Fiscal Year Annual Research Report
構造転換期における生協組織・事業の変化と生協の地域コミュニティにおける役割
Project/Area Number |
14597004
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
田中 秀樹 広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 教授 (90227166)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上掛 利博 京都府立大学, 福祉社会学部, 助教授 (30194963)
杉本 貴志 関西大学, 商学部, 助教授 (90319608)
若林 靖永 京都大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (70240447)
北島 健一 松山大学, 経済学部, 教授 (60214798)
増田 佳昭 滋賀県立大学, 環境科学部, 助教授 (80173756)
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Keywords | 生協運動 / 共立社鶴岡生協 / 首都圏コープ / 生活クラブ生協 |
Research Abstract |
平成14年度は、4つに類型化した生協グループのうちから、3つの生協と2つの事業連合について訪問調査を行い、その結果について、研究グループ内で検討会を行った。調査したのは、共立社鶴岡生協、ゆめコープ・首都圏コープ事業連合、生活クラブ生協神奈川・生活クラブ生協連合会である。鶴岡生協は、農村後背地を抱える地方都市、とりわけ「東北型タイプ」に分類でき、早くからの店舗展開と住民運動を結びついた生協運動の展開が特徴的であった。近年、組合員の高齢化が進み、医療生協と一緒になった地域協同組合社会への展望構想を持っている。 首都圏コープと生活クラブ生協は、共に首都圏を基盤とした大都市消費者生協であるが、前者は、個配事業を核に、個人対応型事業と個人単位の生協組織づくりを進め、同時に、単位生協では、福祉などの独自の取り組みを行っていた。後者の生活クラブ生協は、食の専門生協としてのこだわり食材への結集を強める戦略を堅持すると同時に、単協組織は班から個人化に対応した組織構造への再編過程にあった。 概して、生協事業構造における個人化対応の進展とそれに伴う組織構造との乖離が進展しており、生協組織再編の進展へと進みつつあり、その点での生協戦略の違いが、コミュニティの違いを反映しながら進展しつつあることがわかった。
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