2002 Fiscal Year Annual Research Report
医用画像の高次知識融合処理と計算機支援診断技術の高度化
Project/Area Number |
14605009
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
小畑 秀文 東京農工大学, 大学院・生物システム応用科学研究科, 教授 (80013720)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 進一 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30029540)
山本 眞司 豊橋技術科学大学, 知識情報工学系, 教授 (80230556)
鳥脇 純一郎 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30023138)
清水 昭伸 東京農工大学, 大学院・生物システム応用科学研究科, 助教授 (80262880)
長谷川 純一 中京大学, 情報科学部, 教授 (30126891)
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Keywords | 特定領域研究 / 診断支援 / 医用画像 / CAD |
Research Abstract |
現在の医用画像は三次元化と高精細化が進み、画像情報が飛躍的に高まってきている。人体内部が1mm以下の分解能で画像化され、しかもそれが臨床の場において広く診断に用いられるようになってきた。その結果として、医師が読影すべき画像枚数が大幅に増加し、コンピュータによる支援の必要性が益々高まってきている。本研究は、医用画像の診断支援技術の飛躍的進展を目的に、全国の医用画像処理分野の代表的研究者を結集して、平成15年度の文部科学省科学研究費補助金特定領域研究申請を主目的としたものである。 検討課題としては、達成すべき研究目標を明確にすること、それに必要な技術とその開発に適したアプローチの検討、および研究班の構成である。本研究では、分科会を2回、全体会議を2回開催し、上記検討課題について議論を重ねた。その結果、現在の診断支援システムがいわば単能機であるのに対して、開発すべきシステムはあらゆる臓器とあらゆる病変に対応可能な汎用機でなければならず、そのために、基礎となるセグメンテーション技術の高度化、人体内部の臓器認識の高度化、正常人体の認識と異常性の判別に必要な臨床データベースの構築、被爆と画質の基礎的検討、などが重要項目となるとの結論を得た。それに基づき、上記検討結果を踏まえた9つの研究班と1つの総括班の構成について検討を進め、特定領域研究の推進にふさわしい陣容構成を実現できた。また、計画班以外に必要な公募班についても検討を進め、各計画班のカバーする分野と補完的になる公募研究をそれぞれの計画班に応じて1-2の公募を行うことで、領域研究の目標達成の布陣を完結的なものにした。以上に基づいて、平成15年度の特定領域新設の申請を行った。
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