2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14608007
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前迫 孝憲 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (00114893)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 雅巳 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (80221670)
西端 律子 大阪大学, 人間科学研究科, 助手 (20249816)
菅井 勝雄 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (40000294)
森川 治 産業技術総合研究所, 主任研究員(研究職)
小池 敏英 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60251568)
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Keywords | インターネット / ブロードバンド / 国際 / NIMEワールド / 超鏡 / JGN / 衛星IP / DVB |
Research Abstract |
本研究は、国際共同研究をスタートさせるための企画調査を行うもので、(A)国際衛星テレビなど教育目的に活用可能なコンテンツ配信を行っている放送局や機関、(B)特定地域を対象に遠隔講義を行っている教育機関、を対象とした、初中等教育や高等教育段階の国際理解教育や遠隔講義等に関わる共同研究の準備として、通信環境や映像インターフェイスを検討するものであった。 韓国で教育番組を制作、配信するEBS(教育放送機関)や、中国で衛星遠隔講義を行う清華大学遠隔教育学院等とは、共同研究を進める同意を得た。また、日本から教育映像配信を行う「NIMEワールド」(国際教育チャンネル)については、全国からライブ中継が可能となるように、JGN(ジャパン・ギガビット・ネットワーク)と「NIMEワールド」のプラットホームであるNHKテレビ国際配信網との接続を行い、実験的にアフガニスタン・大阪大学間で行われた7回の遠隔講義をDVB(デジタルTV)および衛星IPや通常のインターネットで国際配信した。この映像は、清華大学から中国国内の教室に衛星で再中継されたほか、米国、ロシア、ラテンアメリカ、アジア、欧州各国でも視聴された。 臨場感の高い遠隔教育の実現のため、「超鏡」を中心に映像インターフェイスの改善に関する調査を、日韓の小学校をつないだ国際交流学習の中で行った。さらに、各国への遠隔講義の伝送状況から、既存の国際回線でのインターネットの通信速度については、ある程度、確保されるようになってきたものの、UDPのパケット落ちが目立つようになっており、IPへの移行など通信装置や通信環境の改善の必要性など、次年度以降の研究の方向性が示された。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 今井亜湖, 山城新吾, 松河秀哉, 山田雅行, 前迫孝憲, 芝尾光儀, 奥地耕司, 伊原和夫: "インターネットを媒体とした超鏡(HyperMirror)システム利用の試み"教育システム情報学会誌. 19(4). 261-266 (2002)
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[Publications] 前迫孝憲, 森川 治: "身体協調活動を促す「超鏡」による遠隔講義"日本科学教育学会第26回年会論文集. 403-404 (2002)
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[Publications] 今井亜湖, 松河秀哉, 山田雅行, 前迫孝憲, 山城新吾, 芝尾光儀, 奥地耕司, 伊原和夫: "超鏡(HyperMirror)システムを用いた国際交流学習の実践と今後の課題"教育システム情報学会第27回全国大会講演論文集. 65-66 (2002)
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[Publications] 吉田雅巳: "タイ・チュラオンライン・プロジェクトにみる大学事業展開の実際"日本教育工学会誌. 26 Suppl.. 117-122 (2002)
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[Publications] テールンルアン・ビヤ, 前迫孝憲: "タイ国における遠隔教育の現状 -中等教育の遠隔学習プロジェクトや大学の遠隔講義の事例を通して-"日本教育工学会第18回大会講演論文集. 215-216 (2002)
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[Publications] 山田雅行, 山城新吾, 前迫孝憲, 森川 治: "超鏡システム(HyperMirror)を利用し国際交流実践の試み"日本教育工学会第18回大会講演論文集. 555-556 (2002)