2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14651098
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
神田 和幸 中京大学, 教養部, 教授 (70132123)
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Keywords | 手話 / 評価法 / 言語技能 |
Research Abstract |
本年度は研究期間初年度なので以下の計画に基づき資料収集に主眼を置いた。 計画1.中途失聴者・難聴者・通訳者に日本語の同一例文を示し、その手話表現を収集する。 地域の偏りを避けるため関東、中部、関西の資料提供者に依頼する。手話表現はすべてビデオに録画する。 成果:資料提供者の調査に時間がかかり、収集資料は少なかったので次年度も継続する 計画2.収集した例文の語彙を記述する。語彙は日本語ラベルで記述し、データ化する。 文は日本語訳と語連鎖の形式でデータ化する。 成果:収集資料についてデータ化した。 計画3.記述語彙の語彙集を作成し各資料の総語数、異なり語を比較する。データを元に統計的処理する。 成果:収集資料を分析・処理した。 計画4.例文の文法構造を分析する。資料提供者や協力者と討議して資料を元に基本文法構造を分析する。 成果:基本文法の書籍を入手し、リスト化して基礎資料とした。 計画5.日本語対応手話と総称されてきた手話変種が更に下位分類できることを示す。 ろう者、難聴者、中途失聴者、聴者(通訳)、手話学習者では、それぞれ異なる変種をもつことを資料的に証明する。 成果:資料が少ないので推定の範囲だが、おおよその概観がつかめた。 以上の成果を学会発表した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] K.KANDA, A.ICHIKAWA, Y.NAGASHIMA, et al.: "Notation System and Statistical Analysis of NMS in JSL"Lecture Notes in Artificial Intelligence, Springer. LNAI.2298 Vol.102. 181-192 (2002)
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[Publications] 寺内美奈, 米原裕貴, 長嶋祐二, 神田和幸: "手話観測者の注視点移動に関する実験的検討"電子情報通信学会技術研究報告(福祉情報工学)信学技報. No.128. 64-69 (2002)
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[Publications] Kazuyuki Kanda, Akira Ichikawa, Yuji Nagashima, Mina Terauchi, Daisuke Hara: "A Research on Turn-taking in JSL Conversation"International Conference on Information Technology & Applications(ICITA 2002). (2002)
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[Publications] Mina Terauchi, Yuji Nagashima, Kazuyuki Kanda: "Constraints on Co-occurences of Manual and Non-manual Operations in JSL"International Conference on Information Technology & Applications(ICITA 2002). (2002)
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[Publications] Kazuyuki Kanda, Yuji Nagashima, M.Terauchi, D.Hara, A.Ichikawa: "Lexicon of Sign Language : Lexical Structure of Japanese Sign Language"Proceedings of Linguistics and Phonetics 2002. 47-48 (2002)