2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14653005
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
氷鉋 揚四郎 筑波大学, 農林工学系, 教授 (90189762)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渋澤 博幸 豊橋技術科学大学, 工学部, 講師 (70291416)
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Keywords | 世界経済モデル / ソフトインフラ / ネットワークシミュレーション / 分散システム / CGEモデル / Horb |
Research Abstract |
本研究では、多地域多部門経済モデルの世界的なネットワーク化を前提として、オブジェクト指向に基づいた分散処理技術を用いて、世界規模の地域経済モデルを効率的に解析するシステムを提案することにある。多くの国、地域において、数多くの地域経済モデルの開発が行われてきた。一地域、多地域、地域間という空間的枠組みにおいて、地域計量モデル、IOモデル、CGEモデルなど多様なモデルが開発され、適用されてきた。数百の地域経済モデルの連結を前提としながら、地域別、サブ地域別、あるいは世界レベルでの解析が可能な枠組みの提案を試みることが本研究の目的であった。ここでは、静学多地域多部門経済の部分均衡モデル及び一般均衡モデルを構築し、並列分散処理により計算するアルゴリズムを開発した。オブジェクト指向言語であるJavaと分散システムであるHorbを用い、分散並列処理のプロトタイプシステムを開発した。ローカルネットワーク上に接続されたサーバー・クライアントシステムにより、プロトタイプモデルの試験的な計算評価を行った。動的負荷分散による計算の有効性・問題点を確認するとともに、世界データの分散処理のためには、巨大データの効率的なカプセル化(クラス)が重要な技術・手法であることを確認した。今後、ネットワーク通信速度と計算機の計算スピードとのトレードオフを考慮するより柔軟なフレームワークの開発が必要であることが判明した。また、統計データの標準化のみならず、Web環境との連携など、インターフェイスの使いやすさも、今後さらに検討が必要である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Bin Li, Yoshiro Higano: "An Eco-conscious Socioeconomic Framework Model for Reducing Global Warming in China"18^<th> Pacific Regional Science Conference, Acapulco, MEX. (2003)
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[Publications] Rimah Melhem, Yoshiro Higano: "Dynamic Modeling as an Approach to Risk Assessment for Heavy Metal Pollution in the Barada Basin, Syria"日本地域学会第40回(2003年)年次大会学術発表論文集. 57-62 (2003)
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[Publications] Shibusawa, H., Zhang, J., Miyata, Y.: "A study of the Dynamic Urban Model : A Numerical Experiment of the Compact City"地域学研究. Vol.33(1). 45-58 (2003)
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[Publications] Li, A., Shibusawa, H., Miyata, Y., Yamaguchi, M.: "Assessment of Energy Technology to Abate Air Pollution Emission in China"地域学研究. Vol.33(1). 59-74 (2003)
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[Publications] Miyata, Y., Shibusawa, H., Li, A.: "Interregional Analysis of Environmental tax on Sulfur Dioxide Emissions in China-An Interregional Computable General Equilibrium Model Approach"環境共生. Vol.8. 50-64 (2003)