2003 Fiscal Year Annual Research Report
気候変動復元のための地表面温度形成過程の解明と地球深部温度データの活用
Project/Area Number |
14654081
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Research Institution | Research Institute for Humanity and Nature |
Principal Investigator |
谷口 真人 総合地球環境学研究所, 研究部, 助教授 (80227222)
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Keywords | 気候変動復元 / 地下温度 / 逆解析 / 地表面温度 / 温暖化 / 都市化 |
Research Abstract |
(1)静岡県安倍川流域の約15箇所の観測井において、気候変動復元のための地下水鉛直分布測定を行った。地下水温の測定は,申請備品温度計を観測井内に1m深度毎に降下させ,温度を次々と読み取ることにより行った。また、地下水温データを用いた気候変動復元のための逆解析に必要な地層パラメータ(熱伝導率など)の推定をおこなった。 (2)前年度設置した地温記録計のデータを回収し、気温データ〔日データ〕を観測開始時期にさかのぼって収集した。過去の地表面温度データ(1931年〜1970年)およびデータ回収した実測地表面温度と、収集した気温データを比較し,気温と地表面温度の差とその長期変動について統計処理を行った。 (3)深層温度データと浅層地下水温データを組み合わせて気候変動復元の逆解析を行うために、深層温度と浅層温度の測定場所の対応付け・温度勾配の決定等を行った。また地下水流動の影響のない30箇所の地下水鉛直分布を用いて、過去500年間の気候変動復元を逆解析により行った。 (4)得られた結果をIUGG2003のセッション等で報告し、地下温度を用いた気候変動復元における気温と地表面温度の違い,深層温度データの活用による気候変動復元精度向上等について議論した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Taniguchi M, Shimada J, Uemura T.: "Transient effects of surface temperature and groundwater flow on subsurface temperature in Kumamoto Plain, Japan"Physics and Chemistry of the Earth. 28. 477-486 (2003)
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[Publications] Uchida Y., Sakura Y., Taniguchi M: "Shallow subsurface thermal regimes in major plains in Japan with reference to recent surface warming"Physics and Chemistry of the Earth. 28. 457-466 (2003)
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[Publications] Salem Z E, Taniguchi M, Sakura Y.: "Use of temperature profiles and stable isotopes to trace flow lines : Nagaoka area, Japan"Ground Water. 42(1). 83-91 (2003)