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2002 Fiscal Year Annual Research Report

マカク細胞から見たヒト細胞の老化と寿命

Research Project

Project/Area Number 14654181
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

石田 貴文  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (20184533)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 清水 裕子  , 学術振興会特別研究員(PD)
Keywords不死化 / p53 / 細胞株 / マカク / 老化
Research Abstract

本研究の目的は、申請者らが分離したマカク細胞系列を材料とし、細胞の老化と脱老化(不死化)の過程を調べ、マカクをヒトの細胞老化モデルとして確立し、ヒト細胞の持つ細胞死の特性を明らかにすることである。
材料としては、マカク付着系細胞(線維芽細胞・上皮細胞)の初代培養から分裂停止(あるいは、不死化)に至る細胞をもちい、その性状を詳細に解析することから着手した。
ニホンザル腎由来の細胞を長期継代したところ、自立増殖し樹立が確認された。この細胞は、サイトケラチン18陽性・プロリルハイドキシレースα陰性の上皮細胞の特徴を示した。テロメレース活性は陽性でSV40は陰性であった。また、p53遺伝子コード領域には異常は見いだされなかった。ソフトアガー内で増殖し、足場非依存性を示した。現在800代以上分裂を続け、細胞の不死化状態からの離脱研究に有効な資材として確立するとともに、遺伝子発現解析の受容細胞として有効利用の可能性が期待される。現在、トランスフェクション実験の条件について、検討している。
マカクの細胞はin vitroで培養をおこなうと一定の分裂回数の後分裂停止(M1期)に至るが、M1期を越えてさらに分裂するものが3系統あった。それらの細胞は数10回分裂を重ね分裂停止に至るが、その場合アポトーシスの様相を呈することが判明した。継代後期には、いずれもp53遺伝子に異常を持ち、p53の異常が導入される前後を解析することで、M1期、並びに、不死化の研究に貢献できる材料として期待される。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] Shimizu, Y., Suzuki, J., Terao, K., Ishida, T.: "In vitro aging of macaque adherent sells"Mech.Age.Dev.. 124. 243-250 (2003)

  • [Publications] Shimizu, Y., Ishida, T.: "Spontaneous establishment of a novel Japanese macaque cell line"In vitro Cell.Dev.Biol -anim.. 38. 311-313 (2002)

  • [Publications] Shimizu, Y., Ishida, T.: "Somatic mutations in the p53 gene account for the extension of replicative life-span of macaque cells"Biochem.Biophys.Res.Commun.. 295. 644-650 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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