2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14655041
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
酒井 信介 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (80134469)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泉 聡志 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (30322069)
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Keywords | ライフサイクルアセスメント / 摂動法 / 環境負荷 / 信頼性工学 / 不確定性 / 感度分析 |
Research Abstract |
材料力学手法の応用可能性の検討 既存の材料力学手法のうち、主に有限要素法と構造信頼性手法をとりあげ、環境問題への応用可能性を検討する。特に、環境関係の文献サーベイにより、手法としての類似性を明らかにした。 マトリックス法の定式化 材料力学手法の活用を容易にするため、環境負荷評価のためのライフサイクルアセスメント手法のマトリックスによる取り扱いを厳密に定式化した。この結果、マトリックスによる取り扱いが確立している有限要素法や、構造信頼性の各種手法の導入を可能とした。 LCAにおける感度分析の定式化 摂動法をベースとする確率有限要素法の手法をLCAに導入するための定式化を行うとともに、その応用可能性を検討した。これにより、システム全体で、環境負荷に最も大きな影響を与えている要素を特定できるとともに、優先的に集めるべきデータを特定することが可能となった。 実際問題への感度分析の適用 製鉄プロセスを対象として、定式化した感度分析手法を適用し、その有効性を検討した。その結果、通常のインベントリ解析とマトリックス法の結果が一致することを確認するとともに、感度値についても、問題なく算出できることを確認した。今後、重要要素の抽出と結びつけることが可能となることを示した。
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