2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14655161
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Research Institution | Public Works Research Institute |
Principal Investigator |
久田 真 独立行政法人土木研究所, 技術推進本部, 主任研究員 (80238295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐伯 竜彦 新潟大学, 工学部, 助教授 (90215575)
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Keywords | 粗粒セメント / 長期耐久性 / 溶脱 / 比表面積 / クリンカー / 高炉スラグ微粉末 |
Research Abstract |
本研究課題は,長期供用ににおいても充分に耐久的で,当初と同程度あるいはそれ以上の耐久性を持続可能なコンクリートの製造が可能となる材料あるいは配合条件を提案することを目的とした。また,耐久性の目安としては,コンクリートからのカルシウムイオンの溶出に対して充分な抵抗力があることと,長期にわたって所定の強度特性を有することを評価項目とした。 平成14年度においては,長期にわたってカルシウムイオンを持続的に供給できるようなセメント系材料として,市販セメントの粒径よりも大きな粒径のセメント(以下,粗粒セメント)を新たに開発し,実験的に使用する計画とした。このため,通常の普通ポルトランドセメントならびに高ビーライト系の2種類のセメントクリンカーを製造し,比表面積で3500,2500および2000cm^2/gレベルとなるよう3水準に粉砕した試作セメントを製造した。 また,水セメント比を30%としたセメントペーストを作製し,水和の進行程度を表す結合水量を測定することとした。さらに,水セメント比を50%としたセメントモルタル(JIS R 5201準拠)を作製して,圧縮および曲げ強度の発現状況ならびにモルタルによる結合水量の検討を行っている。 これらの試験体は養生期間中であり,現在のところ,極めて少ない試験結果しか得られていないため,今後,具体的な考察を進めてゆく予定である。 なお,セメント硬化体が長期にわたって水等に接触することで,六価クロムをはじめとする微量成分が溶出するとの指摘があるため,平成15年度においては,六価クロムの溶出に関する検討項目を追加する予定である。
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