2003 Fiscal Year Annual Research Report
持続型社会発展を実現するための交通誘導システムの開発研究
Project/Area Number |
14655183
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
飯田 恭敬 京都大学, 工学研究科, 教授 (10026114)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉内 文孝 京都大学, 工学研究科, 助手 (10263104)
宇野 伸宏 京都大学, 工学研究科, 助教授 (80232883)
谷口 栄一 京都大学, 工学研究科, 教授 (70252468)
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Keywords | 公共交通システム / 交通誘導 / デマンド応答型交通システム / 融合型交通システム / 持続型社会 |
Research Abstract |
最終年度である本年度においては,前年度の知見をもとに以下の分析を実施した. 1、交通機関の社会的に望ましい機能分担のあり方の検討 交通機関の機能特性の整理をもとに,交通機関の望ましい機能分担のあり方を交通需要レベル,道路・公共交通機関のサービスレベルごとに検討した.特に,高齢化社会への進行などを勘案し,シームレスでフレキシブルな交通システムのあり方について検討を加え,持続型社会の実現のための交通システムのあるべき姿について検討した.特にシームレスな交通システムとしてデマンド応答型の交通システムを検討対象とし,デマンド割り当てのアルゴリズムを開発した.それを用いて様々なケーススタディを実施することで,デマンド応答型交通システムの可能性について検討を加えた.さらに,スペシャルトランスポートシステムと他の一般の交通機関との補完性などについて議論することで,交通システムの理想的な機能分担についての検討を進めた. 2、社会的に望ましい交通状況へ導くための交通誘導アルゴリズムの開発 研究第一年度に構築した個人行動モデルを用い,機能分担実現のために必要な交通誘導方法について検討を加えた.利用者の行動を仮定したもので,望ましい機関分担を導くための方法論について検討を加えた.基本的な考え方としては,利用者の行動についてその行動規範はモデルとして既知であるものの,その行動を直接コントロールできないことから,ゲーム理論でいうシュタッケルベルグ問題として定式化が可能である.シュタッケルベルグ問題は2レベル最適化問題として定式化可能であり,一般にその解を求めることは容易ではないが,ここではその解法についても検討を加えた.
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[Publications] Yasunori Iida: "A MATHEMATICAL PROGRAMMING WITH EQUILIBRIUM CONSTRAINTS FOR MANAGING TRAFFIC AFTER A MAJOR EARTHQUAKE : A MERIT-FUNCTION BASED APPROACH"Proceedings of East Asia Society for Transport Studies. (CD-ROM). (2003)
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[Publications] 谷口 栄一: "ITSを活用したダイアル・ア・ライドバスシステムの開発"第2回ITSシンポジウム Proceedings. 297-302 (2003)
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[Publications] Nobuhiro Uno: "AN ANALYSIS OF POTENTIAL OF PROVIDIG INFORMATION ON TRAFFIC ACCIDENT TO TRAFFIC ACCIDENT TO ENHANCE TRAVEL TIME RELIABILITY"The Network Reliability of Transport. 289-300 (2003)
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[Publications] 宇野伸宏: "ドライバー特性を考慮したシミュレーション実験による料金効果分析"第23回交通工学研究発表会論文報告集. 233-236 (2003)
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[Publications] Fumitaka Kurauchi: "Capacity Constrained Transit Assignment Model with Common Lines"Journal of Mathematical Modelling and Algorithms. (2004)
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[Publications] Fumitaka Kurauchi: "DELIVERING DOOR-TO-DOOR TRAVEL - A LONDON CASE STUDY OF BUDGET SCHEMES"Paper presented at 9th International Conference on Urban Transport and the Environment in the 21st Century. (2003)