2002 Fiscal Year Annual Research Report
建築・都市空間における携帯電話通話状態の周辺環境情報認知に関する研究
Project/Area Number |
14655204
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐久間 哲哉 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究所, 助教授 (80282995)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宗方 淳 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (80323517)
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Keywords | 環境認知 / 携帯電話 / 視聴覚情報 / 行動観察 / 心理評価 / 公共空間 |
Research Abstract |
1.携帯電話使用の現状把握に関するアンケート・行動観察調査 携帯電話使用と建築・都市空間における人間行動との関連について、概ねの現状把握を目的として、携帯電話使用者に対するアンケート調査ならびに実際の街中における行動観察調査を実施した。アンケート調査では、携帯電話の使用者側の立場と使用者周囲の立場を想定した質問項目により、多面的に使用実態及び人々の印象を明らかにした。行動観察調査では、繁華街・地下街等の街路空間、駅・アトリウム等の公共空間を対象として、電話使用者の空間分布、歩行速度の定量的把握、その他特徴的行為を抽出し、空間特性との関連性を指摘した。 2.歩行行動状態における携帯電話通話時の周辺環境情報認知に関する現場実験 携帯電話使用が歩行行動時の周辺環境認知および評価に及ぼす影響を総合的・定性的に解明するため、街路空間・公共空間における被験者現場実験を実施した。実験に先だち、一般の街路空問・公共空間における視環境情報の分布状況から典型的な歩行ルートを複数設定し、録画・録音システム一式を用いて設定ルートの視聴覚物理情報をテスト歩行時に計測することで、現場の状況分析を行った。現場実験では、携帯電話使用時と不使用時における被験者の周辺環境に対する認知の度合いおよび評価の程度を歩行後のアンケート調査により把握し、遠景情報、近景情報、足下情報、文字情報、人物情報、音声情報に分類した物理計測情報との関連、さらには視聴覚情報以外の知覚(地表状態・傾斜・段差等の歩行感)や歩行速度との関連を統計的に検証した。
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Research Products
(1 results)