2003 Fiscal Year Annual Research Report
高解像度衛星画像を用いた都市内塊状緑被の評価法に関する研究
Project/Area Number |
14655211
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
野村 希晶 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80125632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻井 一弥 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00323080)
カトフ マリン・ペトコフ 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80333839)
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Keywords | 高解像度衛星画像 / 都市緑被 / 拡散指数 / 地理情報システム |
Research Abstract |
1.衛星画像解析:地方核都市である仙台市と首都圏東京都新宿区の市街地について,高解像度衛星画像を入手し画像処理を施した後、衛星画像の近赤外チャンネルと正規化植生指標指標を解析して地表面の緑被分布を求め、既設のラスター型地理情報システムを用い解像度約1mとしてデータベース化した。緑被が都市域を被覆している夏季の衛星画像と常緑樹のみが残る冬期の衛生画像の差から落葉緑被率も求めた。これらの一部をベクター型地理情報システムのポリゴンデータの属性情報としてデータベース化し、用途地域などの都市情報と演算可能な形式にした。 2.塊状緑被解析:得られた都市緑被画像に対して,塊状性を表わす指標である「拡散指数」を算出し,分布マップを作成した。対象地表を適切なサイズにメッシュリングしメッシュを漸近的にずらしながら拡散指数の移動平均を取る解析プログラムを開発し、拡散指数による塊状性の評価を行なった。緑被率と同様に、常緑塊状緑被率を求め、その一部を既設のベクター型の地理情報システムに用途地域などと共に、都市情報の一部としてデータベース化した。 3.仙台と新宿の都市部だけの比較では、前者がやや常緑緑被率が高いものの大きな差はないこと、塊状緑被率は都市内では公園以外では大きな値をもつ場所が少なく、固まった緑環境が散在している傾向があることなどがわかった。ベクター型地理情報とのオーバーレイ解析は課題として残された。
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