2002 Fiscal Year Annual Research Report
総合的学習における学校と地域の組織・活動連携に関する研究
Project/Area Number |
14655212
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
三橋 伸夫 宇都宮大学, 工学部, 教授 (50229746)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陣内 雄次 宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (70312858)
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Keywords | 総合的学習 / 小中学校 / 学社融合 / NGO・NPO / 環境学習 / 学習カリキュラム / 学習支援 |
Research Abstract |
平成14年度は国内外における学校と地域の組織・活動連携の先進事例について現地調査を実施し、事例の整理分析を行った。国内では13事例を調査した。その結果、学習支援活動を行う主体で分類すると市民グループ(地域コミュニティ)主導型、行政主導型、学校・学校内組織主導型に3分類でき、また、支援活動の児童・生徒の学習形態との関わりから見た場合、授業参画型、団体主催活動型、学校・教員支援型に3分類できることが判明した。また、連携が進展するためには、いずれの場合においても支援活動と児童・生徒の学習活動を連携させるコーディネーターの存在が重要であること、学校側によりいっそうの開放性が求められること、が仮説的に把握された。 国外では英国およびドイツの事例を調査した。英国ではThe Ironbridge Gorge Museums(Telford)とBishops Wood Environmental Education Centre(Birmingham)の組織、活動および学習カリキュラムとの関係を把握した。どちらも民間チャリティ団体が運営し、行政、企業、民間財団が資金的な支援を行う。ドイツでは環境NGOのBund(エコステーションの運営)、環境学習プログラム実践のNGOであるNaturshule、動物を通した学習プログラム実践のNGOであるKentiti(以上、Freiburg)、「学校の庭」を実践する難聴児のためのErich Kastner-Schule、自然林学習を進める市森林局(以上、Karlsruhe)を調査した。両国とも、わが国とは義務教育制度が異なることに留意すべきであるが、わが国と比較して学習活動が市民生活に根づき、学校教育、教員を支援する組織、施設が整備されていると言える。今後、引き続きこれら事例の比較分析を進め、すぐれた点や課題の整理を行っていく。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 本庄宏行, 三橋伸夫: "学校区環境を生かした学校教育の可能性に関する研究"日本建築学会大会学術講演梗概集. E-2. 575-576 (2002)
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[Publications] 佐藤栄治, 三橋伸夫: "地方小都市における持続可能なコミュニティ計画に関する基礎的研究"日本建築学会大会学術講演梗概集. E-2. 593-594 (2002)
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[Publications] 佐々木亮, 三橋伸夫: "まちづくりにおけるNPOとコミュニティ団体のパートナーシップに関する研究"日本建築学会大会学術講演梗概集. E-2. 655-656 (2002)
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[Publications] 本庄宏行, 三橋伸夫, 藤本信義: "まちづくりにおけるNPOとコミュニティ団体の活動連携に関する研究"農村計画学会論文集. 4. 97-102 (2002)
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[Publications] 三橋伸夫: "中小企業の地域社会貢献活動の実態-小中学校の環境教育活動に対する支援の可能性-"日本建築学会技術報告集. 16. 249-252 (2002)