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2002 Fiscal Year Annual Research Report

日周変化に基づく花の香りの生成機構の解明

Research Project

Project/Area Number 14656050
Research InstitutionNational Agricultural Research Organization

Principal Investigator

大久保 直美  独立行政法人農業技術研究機構, 花き研究所・生理遺伝部・品質生理研究室, 主任研究官 (90343962)

KeywordsPetunia axillaris / 香気成分 / 昼夜リズム / 生合成 / 分解 / 沸点 / フェニルプロパノイド / ベンゼノイド
Research Abstract

1.Petunia axillarisを、昼夜温一定(25℃)、6時-12時-18時を明条件、18時-0時-6時を暗条件とする12時間日長で生育させた。発散量はダイナミックヘッドスペース法を用いて4時間毎に採取し、GC-MSあるいはGC分析を行って測定した。内生量は6時間おきにサンプリングした花弁をペンタンで抽出し、HPLC分析を行って測定した。
2.主要香気成分は、桂皮酸を共通の生合成前駆体とするフェニルプロパノイド/ベンゼノイド系化合物であった。主要発散成分は安息香酸メチルとベンズアルデヒドであり、主要内生成分はイソオイゲノールであった。
3.全ての香気成分の発散量と内生量は、最大値を0時に、最小値を12時とする同調した昼夜リズムを示し、発散量は内生量とよい相関を示した。沸点と発散量/内生量の対数には負の比例関係が認められた。特定の化合物の発散を促進あるいは抑制する機構は存在しないことが示された。
4.桂皮酸の内生量にも同様のリズムが認められた。生合成による昼夜リズムの制御は、桂皮酸の生合成段階の以前から行われている。
5.沸点が高いイソオイゲノールの方が、沸点が低い安息香酸メチル、ベンズアルデヒドよりも内生量の減少速度が速かった。夜から昼にかけて香気成分を積極的に減少させる分解/代謝機構の存在が考えられる。
6.P.axillarisの香気発散の昼夜リズムは、生合成と分解によって制御される内生量によって制御されている。全ての香気成分のリズムが同調していることから、生合成と分解は速やかに行われると考えられる。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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