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2002 Fiscal Year Annual Research Report

赤外線による穀物表面の瞬間殺菌システムの構築

Research Project

Project/Area Number 14656093
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

内野 敏剛  九州大学, 大学院・農学研究院, 助教授 (70134393)

Keywords殺菌 / 赤外線 / 穀物 / 表面殺菌 / 微生物
Research Abstract

原料穀物表面の一般微生物を殺菌するに要する最適赤外線照射条件を明らかにすることを目的として、原料穀物に付着する代表的菌種であるB.subtilis、B.pumilus、A.niger、およぴコムギ表面の一般微生物に赤外線を照射し、菌の生存率を調査した。
滅菌蒸留水に懸濁した耐熱性の異なる胞子に対し、赤外線照射による殺菌と加熱履歴を同等とした温浴殺菌、200℃のオーブン内での対流加熱殺菌を比較し、赤外線殺菌の効果を調査した。B. subtilis、B. pumilus胞子に対する赤外線照射は4分以内に菌体に損傷を与え、温浴よりも高い殺菌効果が得られた。また、オーブンによる対流加熱よりも有効に細菌胞子を不活性化でき、胞子の耐熱性の違いにかかわらず、ほぼ同程度の時間で90%の胞子を死滅することができることが明らかとなった。
また、微生物周囲の水分による効果の差異を検討するため、懸濁液およびステンレスシャーレ底面に懸濁液を塗布して乾燥した状態に赤外線を照射した結果、乾燥状態のB. subtilis、A. nigerの90%死滅時間は懸濁液の1/10、1/3にそれぞれ短縮され、穀物表面の状態が乾燥状態に近いことを考慮すれば、赤外線による殺菌法の穀物への応用は牛乳等の液状の食品殺菌に比べ効果的であることが明らかとなった。
さらに、コムギ、ダイズの表面に付着する一般生菌に対して赤外線を照射し、殺菌効果を検討したところ、短時間の照射で有効な殺菌効果が得られた。また、赤外線を間欠的に照射することにより同時間の連続照射より生存率を低く抑えられ、穀物表面の熱による傷害も小さいことから、間欠照射は実用性が高いと考えられる。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 濱中大介, 内野敏剛, 他: "B. subtilis胞子およびB. pumilus胞子の不活性化と損傷に及ぼす赤外線照射の影響"日本食品科学工学会誌. 50(2). 51-56 (2003)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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