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2002 Fiscal Year Annual Research Report

精子における糖輸送体動態の分子細胞形態学的研究

Research Project

Project/Area Number 14657001
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

高田 邦昭  群馬大学, 医学部, 教授 (20129290)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 青木 武生  群馬大学, 医学部, 講師 (70150919)
松崎 利行  群馬大学, 医学部, 助手 (30334113)
萩原 治夫  群馬大学, 医学部, 助教授 (80189464)
Keywords精子 / 精巣 / 糖輸送体 / アクロゾーム / ゴルジ装置 / カルシウムイオノフォア / マウス / 精子細胞
Research Abstract

マウス精巣上体より調製した単離成熟精子、あるいは精巣の精細管内における分化の途上にある精母細胞、精子細胞、精子などについて、糖輸送体GLUT8の局在を蛍光抗体法により検索した。抗体の特異性は、ウエスタンブロッティングにより単一バンドとして確認した。成熟精子では、GLUT8は頭部のアクロゾーム部ないしは細胞膜に局在した。カルシウムイオノフォアA23187によりアクロゾーム反応を誘起させ、クマーシーブルー染色によりアクロゾーム反応を確認した。アクロゾーム反応の進行に伴って、頭部のGLUT8陽性率は減少した。次にアクロゾームマーカーのひとつであるMN7と二重標識したところ、精巣上体では完全に一致していて、GLUT8がアクロゾームに局在するのが判明した。精巣において、GLUT8は精細管内に、小さな点状に分布した。アクロゾームマーカーのMN7は、ごく一部の細胞に限局して陽性で、これらはGLUT8と共局在した。一方ゴルジ装置のマーカーであるGolgi58K蛋白はほとんどの細胞において細胞内に点ないし線状に陽性であった。
GLUT8とは、丸い精子細胞では部分的にしか共局在しなかった。一方、伸長しつつある精子細胞では、Golgi58KとGLUT8は良く一致して局在していた。さらに精子形成が進むと、Golgi58Kの分布は限局されたものとなった。精巣上体中の成熟した精子ではGolgi58Kは消失し、GLUT8のみがアクロゾーム部に検出された。以上の結果から、GLUT8は精子の形成に伴って出現し、ゴルジ装置を通過して、MN7陽性のアクロゾーム部に蓄積し、アクロゾーム反応に伴って消失するのが明らかとなった。アクロゾーム反応時のGLUT8の動態について検討が必要である。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] Hussar P: "Glucose transporter GLUT1 and tight junction protein occludin in nasal olfactory mucosa"Chem Senses. 27. 7-11 (2002)

  • [Publications] Tajika Y: "Immunohistochemical characterization of the intracellular pool of water channel aquaporin-2 in the rat kidney"Anat Sci Int. 77. 189-195 (2002)

  • [Publications] 萩原治夫: "免疫電顕法-どんな時にどの方法を使うか"組織細胞化学2002(日本組織細胞化学会編). 53-64 (2002)

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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