2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14657031
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
山本 雅之 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (50166823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 聡 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (50292214)
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Keywords | 細胞分化方向性 / OP9ストローマ細胞 / マイクロアレイ法 / c-Kit陽性骨髄造血前駆細胞 |
Research Abstract |
細胞分化方向性を規定する遺伝子発現プログラムを解明するために、分化段階の近い2つの細胞群の遺伝子発現様式をマイクロアレイ法により比較することを試みた。まず、申請者の樹立したGATA-2遺伝子の制御領域下でGFPを発現するマウスは、c-Kit陽性の骨髄造血前駆細胞の一部にGFPが発現しており、これらの細胞はc-Kit陽性細胞の中でもより未分化な細胞であることを明らかにした。また、マウス骨髄の造血細胞をOP9ストローマ細胞と共培養し、未分化状態を維持したままGFP陽性細胞を増幅させる条件と分化状態をもたらす条件の双方を確立した。そこで、マイクロアレイ解析に十分なサンプル量に増幅されたc-Kit陽性分画中のGHP陽性および陰性細胞からRNAを抽出し、マイクロアレイ法による遺伝子発現の比較解析を行なっている。 また,候補遺伝子群が明らかになった後のレトロウイルス発現cDNAライブラリー作製に向けてウイルスベクターの調整と,ウイルス感染条件の検討を上記に併行して進めている.造血幹細胞もしくは造血前駆細胞としての特性の解析法として,スクリーニング段階では主にフローサイトメトリー解析を用いる予定であるが、幹細胞マーカーとして分化マーカーの消失や,c-Kit, Sca-1の発現を確認する他,色素Hoechst33342の汲み出し率が高いSP分画への集中なども有用な手段として採用するべく,予備実験を進めている
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Kirito, K., Yamamoto, M., et al.: "A functional role of Stat3 in in vivo megakaryopoiesis"Blood. 99巻. 3220-3227 (2002)
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[Publications] Morimitsu, Y., Yamamoto, M., et al.: "A sulforaphane analogue that potentially activates the Nrf2-dependent detoxification pathway"Journal of Biology and Chemistry. 277巻. 3456-3463 (2002)
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[Publications] Kusunoki, H., Yamamoto, M., et al.: "Solution structure of the DNA-binding domain of MafG"Nature Structural Biology. 9巻. 252-256 (2002)