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2002 Fiscal Year Annual Research Report

プロスタノイドの肝機能障害・肝再生における役割の解明

Research Project

Project/Area Number 14657036
Research InstitutionAsahikawa Medical College

Principal Investigator

牛首 文隆  旭川医科大学, 医学部, 教授 (50243035)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 結城 幸一  旭川医科大学, 医学部, 助手 (80302420)
Keywordsプロスタノイド / プロスタグランジン / 肝再生 / 肝機能障害 / 受容体欠損マウス
Research Abstract

本研究の目的は、肝機能障害や肝再生におけるプロスタノイドの生理的・病態生理的役割を解明することである。本年度の研究によって以下のことが明らかとなった。
1.正常マウス肝臓におけるプロスタノイド受容体の発現についてRT-PCR法により確認した。その結果、8種類のプロスタノイド受容体の中で、EP_2、EP_3、EP_4、FP、IP、TPの6種類の発現を確認した。さらに、マウス肝臓をコラゲナーゼで灌流し、低速遠心することによって多種類の細胞から構成される肝臓より肝実質細胞のみを単離し、プロスタノイド受容体の発現を調べた。その結果、肝実質細胞において、EP_3、EP_4、FP、IP、TPの5種類の発現を確認した。
2.肝機能障害におけるプロスタノイドの関与を調べるために、直接肝臓を障害する因子である四塩化炭素を投与し、その後、12時間ごとにEP_1、EP_2、EP_3、EP_4のそれぞれに対する特異的アゴニストを投与した。四塩化炭素投与48時間後に肝臓の組織切片を作成し、Ncerotic areaを解析した。その結果、EP_4特異的アゴニスト投与群において、コントロールと比較して有意なNcerotic areaの低下が認められた。この作用は、EP_4欠損マウスを用いたところ完全に消失した。つまり、PGE_2は、EP_4を介して肝細胞障害に対し、細胞保護に働くことが明らかとなった。
3.肝再生におけるプロスタノイドの関与を調べるために、まず、野生型マウスにおいて、70%肝切除をおこない、その後の肝再生について、経時的にBrdU陽性細胞数と肝重量を測定した。その結果、細胞分裂の指標であるBrdU取り込み陽性細胞数は、48時間でピークとなった。また、肝重量は、部分肝切除後、72時間でほぼ切除前の重量に回復した。

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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