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2003 Fiscal Year Annual Research Report

病原細菌が保有する逆転写酵素に関する研究

Research Project

Project/Area Number 14657071
Research InstitutionOsaka Medical College

Principal Investigator

佐野 浩一  大阪医科大学, 医学部, 教授 (30170806)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 河野 武弘  大阪医科大学, 医学部, 講師 (00319534)
中野 隆史  大阪医科大学, 医学部, 助教授 (00257867)
Keywords逆転写酵素 / 抗菌剤 / 逆転写酵素阻害剤 / zidovudine(ZDV, AZT) / dideoxycytidine(ddC) / dideoxyinocine(ddI) / 細菌
Research Abstract

一部の細菌が逆転写酵素活性を有することが明らかにされている。そこで、抗菌剤の新しい概念を確立するために、各種細菌の逆転写酵素をターゲットできるか否かを明らかにする。一昨年の研究ではグラム陽性球菌および杆菌,グラム陰性球菌および杆菌17種について逆転写酵素活性の有無を調べた結果、すべての細菌が逆転写酵素活性を有しており、更にその一部の細菌に対して逆転写酵素阻害剤が抗菌活性を有していることが明らかとなった。本年度は逆転写酵素阻害剤がこれらの細菌の増殖を阻害することを明らかにした。すなわち、17菌種中グラム陰性杆菌を中心とした12菌種がAZTに感受性であり、AZT非感受性であった1菌種がddIに感受性であった。これは、抗菌剤としての複数の逆転写酵素阻害剤を開発できる可能性を示すものであると考えられた。
このような逆転写酵素阻害剤の抗菌活性は細菌DNA依存性DNA合成酵素(DDDP)の鋳型認識の特異性が低いために引き起こされている可能性はある。そこで、逆転写酵素阻害剤によるDDDP活性と逆転写酵素活性の阻害パターンを検討した結果、そのパターンが異なることが明らかとなり、阻害剤が逆転写酵素活性部位を特異的に阻害しているものと考えられ、細菌の逆転写酵素が抗菌剤のターゲットになる可能性が高いことを示した。
また、すでに作成した大腸菌DNA合成酵素Iのklenow fragmentに対する抗体が大腸菌および比較的近縁種の細菌の逆転写酵素を阻害することを明らかにした。これは、細菌の逆転写酵素が比較的類似した活性部位を有することを示すもので、細菌の逆転写酵素活性部位をターゲットとする抗菌剤を設計することが出来る可能性を示唆するものであると考えられる。

Research Products

(1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 原田文植, 中野隆史, 谷口博理, 佐野浩一: "細菌の逆転写酵素活性阻止抗体の特異性"日本細菌学雑誌. 59巻1号. 315 (2004)

URL: 

Published: 2005-04-17   Modified: 2016-04-21  

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