2002 Fiscal Year Annual Research Report
EBMの手法による医療情報のメディア分析と患者・社会の行動に関する研究
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14657096
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中山 健夫 京都大学, 医学研究科, 助教授 (70217933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福井 次矢 京都大学, 医学研究科, 教授 (50208930)
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Keywords | 医療情報 / 健康情報 / データベース / 根拠に基づく医療 / メディア |
Research Abstract |
平成14年度は医歯学、薬学、法学、社会学など多様な分野の専門家によるワーキンググループを発足させ、既存文献のレビュー、各自の研究発表.、ブレーンストーミングを行った。本課題では検討対象とするメディアとして、新聞・雑誌などの活字メディア、画像メディア(主としてテレビ)、そしてインタ-ネットを想定し、初年度は活字メディアを対象に基礎的な検討を行った。活字メディアについては利用可能な商用データベース(電通ELデータベース)について、研究目的に供するための基礎的検討を行った。具体的にはがん検診、薬害、インフルエンザなどのいくつかのテーマによるキーワードサーチを行い、データベースの操作性、キーワード付与システムの内容、健康情報を対象とした際の課題などについて、データベース提供側の担当者も交えて検討を行った。また実際に一定期間に複数の新聞を通覧(ハンドサーチ)して、そこで見られる記事内容とデータベースで検索される情報の一致度の確認を行った。その作業をもとに、同じ情報源から発信される情報が、新聞によって強調点の異なる形で発表されていることが確認された(厚生労働省の報道資料として提供されたアクリルアミドの発がん性についての記事)。また先行研究を参考にして、新聞による医療・健康情報の質的評価を行うチェックリストを試作し、それをもとに新聞情報の形式・内容の特徴、問題点について検討を行った。これらの成果を踏まえて、平成15年度は新聞を中心とする活宇情報の質的評価法を提示すると共に、データベースを用いて系統的に検索された情報の内容評価、テレビ、インターネットによる医療・健康情報の検討、そしてメディア情報の受け手(非医療者・医療者)の認識についてインタビュー調査を行う予定である。
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Research Products
(1 results)