2002 Fiscal Year Annual Research Report
高コレステロール血症、脂質プロファイル改善のための食物繊維の適正摂取量の検討
Project/Area Number |
14657104
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
高橋 敦彦 日本大学, 医学部, 助手 (30287627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上松瀬 勝男 日本大学, 医学部, 教授 (20059489)
久代 登志男 日本大学, 医学部, 助教授 (70169986)
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Keywords | 高脂血症 / 生活習慣病 / 食物繊維 / 栄養学 / 予防医学部 |
Research Abstract |
本年度の成果 平成14年度から研究費を受け、研究の前提となる機材(生活習慣記録機など)を調達した。 当初の研究計画どおり、観察期(介入前)の対象者の食事、身体活動度を聞き取り調査し、あわせて身体活動度は生活習慣記録機により4週間測定した。身体活動度は全試験期間にわたり変えないように指示した。無作為に割り付けた参加者に市販oat bran食(シリアル食)による朝食(研究代表者から対象者に支給)を4週間摂取してもらい、体重、血圧、検査値(コレステロール値など)を介入前後で測定した。 平成14年10月より総合健診受診者に対し、書面にて研究参加を呼びかけたが、参加者数が思ったほど伸びずに本年度の最終的な調査数は対照群5例、介入群3例に留まった。 本年度は調査数が少なかったため、有意差検定は行えていない。しかし、血清コレステロールの低下は、対照群が-13%、介入群が-18%であり、介入群の低下が大きい傾向がみられた。 調査参加者数が期待したほどではなかった理由として、研究を開始した時期が健診受診者が少ない時期であったこと、書面のみでの呼びかけであったため研究の趣旨が充分に伝わらなかったこと、研究の対象者を30〜50歳の男性に限ったため、この世代が仕事などの社会的な理由により、本研究に参加しづらかったことなどが考えられる。 対象者数を増やすため、研究方法の若干の修正が必要である。具体的な修正内容として、健診結果送付の際に参加クライテリアを満たす受診者に、より詳しい説明文を添付するようにする。さらに、健診時に昨年度の健診データが得られる例では、高脂血症の有無を確認して直接面接し、積極的に同意を取得するように留意する。これらの方略を試みても参加者が増えない場合は、対象者として女性や高齢者の参加を加えることや研究デザインを無作為クロスオーバー方式に変更することも視野に入れている。
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