2004 Fiscal Year Annual Research Report
高コレステロール血症、脂質プロファイル改善のための食物繊維の適正摂取量の検討
Project/Area Number |
14657104
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
高橋 敦彦 日本大学, 医学部, 助手 (30287627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久代 登志男 日本大学, 医学部, 助教授 (70169986)
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Keywords | 高脂血症 / 生活習慣病 / 食物線維 / 栄養学 / 予防医学 / 血圧 / 体格指数 |
Research Abstract |
文書同意を得た男性健診受診者375例に自己記入式質問紙による食事調査を行い、健診結果と食物繊維摂取量との関連を検討した。年齢48.6±10.5歳、BMI 24.1±2.9、血圧121.6±14.5/75.3±11.7mmHg、総コレステロール(TC)212.0±33.0mg/dl、HDLコレステロール(HDL-C)56.7±13.0mg/dl、中性脂肪(TG)125.3±76.5mg/dl、空腹時血糖(FBS)98.9±182mg/dl、HbA1c5.2±0.7%、尿酸(UA)6。5±1.3mg/dlであった。食事調査は、総エネルギー1856.6±600.0kcal/day、食物繊維12.4±4.69/dayであった。 調査票から得た食事摂取速度により「かなり速い」「やや速い」と回答した者を(1)速い、「ふつう」を(2)普通、「やや遅い」「かなり遅い」を(3)遅いの3群に分け、BMI、血圧、TC、HDL-C、TG、FBS、HbA1c、UA(空腹時採血)を比較検討した。 食事摂取速度が(1)速い群と(2)普通の群は(3)遅い群と比較してBMI((1)24.4±2.9、(2)24.1±2.6、(3)22.6±3.2)、拡張期血圧((1)75.9±11.2、(2)75.8±12.2、(3)70.5±11.0)が高く、(1)速い群は(3)遅い群と比較して尿酸((1)6.6±1.4、(3)6.0±1.3)が高かった。(2)普通の群は(1)速い群と比べ食物繊維摂取量((1)11.8±4.2、(2)13.0±5.0)が多かった。他の検討項目は食事摂取速度により差がなかった。 食事摂取速度が速いことは体格指数、拡張期血圧、尿酸に関連し、食事摂取速度と食物繊維摂取量との関与が示唆された。 Oat bran食(シリアル食)による朝食の介入は、血清コレステロール値低下は、対照群が-7%、介入群が-10%であり、介入群の低下が大きい傾向がみられたが、有意差はなかった。
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Research Products
(3 results)