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2002 Fiscal Year Annual Research Report

精神分裂病における新しいセカンドメッセンジャー標的遺伝子群の遺伝解析

Research Project

Project/Area Number 14657233
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

川嵜 弘詔  九州大学, 医学部附属病院, 講師 (50224762)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 林 健志  九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (00019671)
Keywords精神分裂病 / セカンドメッセンジャー系 / 細胞内情報伝達 / 中枢神経系 / 遺伝解析 / 一塩基多型 / ハプロタイプ解析 / 相関解析
Research Abstract

平成14年度は、cAMP-GEFI、cAMP-GEFII、CalDAG-GEFI、CalDAG-GEFIIの4つの遺伝子に関して、遺伝子構造を決定し、主にエクソンとプロモーター領域からSNPを検索することを目標としていたが、以下にその結果の概要を示す。
1)候補遺伝子の遺伝子構造の決定:(川嵜)
ヒューマン・ゲノム・プロジェクト(Human Genome Project)によってデータベースに登録されているそれぞれの遺伝子が含まれる領域の染色体DNA塩基配列のファイルを利用し、我々がクローニングによって得たcDNAの塩基配列をコンピューター上で比較することによって、プロモーター領域及びニクソン・イントロン構造を決定した。この操作には、当初の予定通り、塩基配列比較を目的としたソフトウェア(DNA・蛋白解析ソフトウェア(Lasergene))を用いた。
2)SNPの分離:(川嵜、林)
得られた遺伝子構造をもとにして、目的とする領域の染色体DNA断片をPCR(polymerase chain reaction)法にて増幅し、cAMP-GEFI、cAMP-GEFII、CalDAG-GEFI、CalDAG-GEFI、遺伝子から分離、同定を行った。直接塩基配列決定(direct sequencing)法を用い、主として、上記1)にて決定したそれぞれの遺伝子のほぼ全エクソン領域からSNP及びその他の多型の分離を行った。分離した多型に関しては、多型のデータベースと比較を行った。その結果、新規のものもそれぞれの遺伝子に関して、数種類同定された。
3)精神分裂病罹患群・対照群の検体収集:(川嵜)
精神分裂病罹患群については、臨床チームによる半構造化面接を行い診断、発症、治療経過、病型、薬剤反応性、生活歴、家族歴などの詳細な医学的情報の収集、データ解析を行った。健常対照群についても心理検査のアンケートを行い、DNAサンプルを収集した。精神分裂病患者約200名、健常対照群約400名の収集を行った。
4)アレル頻度と多型の評価(川嵜、林)
精神分裂病群、健常対照群について、上記で分離されたSNPを含む多型に関して、ゲノタイピングを行いそれぞれの群におけるアレル頻度を計算し、統計解析を行った。現在のところ、それぞれ約100名のサンプルの解析を行っている。一部の多型に関しては、ハプロタイプの決定法の実験系を確立し、その決定を行っている。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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