2004 Fiscal Year Annual Research Report
発生工学的手法を用いた白血病関連転写因子TELの機能解析
Project/Area Number |
14657248
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
三谷 絹子 獨協医科大学, 医学部, 教授 (50251244)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和賀 一雄 獨協医科大学, 医学部, 講師 (00285917)
佐々木 光 獨協医科大学, 医学部, 助手 (60282638)
牧 和宏 獨協医科大学, 医学部, 助手 (50337391)
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Keywords | TEL / トランスジェニックマウス / ノックアウトマウス / コンディショナルマウス / ES / Creリコンビナーゼ / Lox-P配列 |
Research Abstract |
1.TELトランスジェニックマウスの作製:野生型TEL及びそのドミナント・ネガティブHLH (helix-loop-helix)欠失変異体ΔHLHをGATA-1プロモーター下に発現するトランスジェニックマウスをそれぞれ3ラインずつ作製した。しかしながら、ウエスタン解析、免疫沈降法RT-PCR法により発現が確認されなかったため、別のラインを作製した。今後F1個体について、血算、骨髄の形態観察、各種サイトカインを用いた液体培養系での分化誘導実験、コロニー形成実験を行う予定である。さらに、マイクロアレイ解析により標的遺伝子を探索する。 2.TELノックアウトマウスの作製:マウスTEL遺伝子の第6エクソン〜第8エクソンの一部をneomycin耐性遺伝子およびIRES-GFP遺伝子で置き換えたターゲッティングベクターを構築し、相同組み換え体ESを1ライン得た。ヘテロマウスを用いてGFPを指標に胎生期のTELの発現部位を明らかにするとともに、ノックアウトマウスを用いて胎生致死のレスキュー実験を行う。 3.TELコンディショナルマウスの作製:マウスTEL遺伝子の第7エクソンの両端とそれに続くneomycin耐性遺伝子の端にLox-P配列を挿入したターゲッティングベクターを作製中である。これをES細胞に遺伝子導入し相同組み換え体を得る方針である。さらに、この相同組み換え体にpMC1-Creベクターを導入し、Lox-P配列を挟む領域を欠失させる。neomycin耐性遺伝子のみを削った(I型欠失)相同組み換えES細胞第7エクソンとneomycin耐性遺伝子を削った(II型欠失)相同組み換えES細胞を用いてキメラマウスの作製を行い、さらに交配によりヘテロマウス(I型欠失-TELflox/WT、II型欠失-TELΔ/WT)を得る。
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Research Products
(9 results)