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2004 Fiscal Year Annual Research Report

血管壁の加熱融着による下肢静脈瘤の治療に関する基礎研究

Research Project

Project/Area Number 14657280
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

阿部 裕輔  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (90193010)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 望月 修一  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (00345042)
鎮西 恒雄  東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (20197643)
Keywordsレーザー / 下肢静脈瘤 / 半導体レーザー
Research Abstract

本研究は、血管壁を融着して静脈瘤の原因血管を閉塞することにより下肢静脈瘤を治療する方法の可能性を検討することを目的とする。本年度は、石英ファイバー先端に金属製のホットチップを装着する方法を検討した。ホットチップは、ステンレス製で作製した。レーザー装置としては、当研究室に保有の半導体レーザー装置を使用し、先端にホットチップを装着した石英ファイバーをFCコネクターで同半導体レーザー装置に接続した。実験には、摘出したヤギの頚静脈を使用した。摘出したヤギの頚静脈は、内腔がつぶれた状態であるため、これを生理的な静脈圧で血液が充満した状態を再現するために、昨年度に作製した装置を使用し、頚静脈内腔を生理食塩水で満たし、かつその生理食塩水に正常な静脈圧が常時かかっている状態を実現した。頚静脈の融着時には、頚静脈を圧迫し内腔を閉塞して同部にプローブ先端を当てスポット状に多数静脈壁の融着を行った。レーザーは5ワットの出力で、一カ所あたり10秒の照射を行った。結果は、ホットチップを用いれば静脈壁の穿孔を起こさずにスポット状に静脈壁の融着が実現できることが分かった。融着部の強度を計測するために、静脈内腔の生理食塩水のヘッド圧を上げたところ、50〜80mmHgのヘッド圧で融着部が剥離した。融着部および剥離部を組織学的に検索したところ、融着部位は内腔が完全に融着しており、スポットとスポットの融着間部には微小な静脈内腔が残存していた。ヘッド圧をかけて剥離した部分では、照射反対側の内膜が剥離し、照射側には変成内膜が残存していた。以上より、融着部は十分な強度を持たないと考えられるが、内膜は変成しているため、照射後、弾性ストッキングなどを用い、一定期間静脈の圧迫を行うことにより、内腔が癒着して閉塞すると考えらるため、本方法により下肢静脈瘤の治療が可能であると考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2004

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 血管壁のレーザー融着による下肢静脈瘤の治療に関する基礎研究2004

    • Author(s)
      阿部裕輔, 他
    • Journal Title

      日本レーザー医学会誌 25・3

      Pages: 207-208

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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