2002 Fiscal Year Annual Research Report
手術用LEDゴーグルライトの演出性最適化の医療工学的検討
Project/Area Number |
14657289
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
島田 順一 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (60315942)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 養一 京都大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30214604)
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Keywords | LED / 医療応用 / 手術 / 医用工学 |
Research Abstract |
1)主要設備USB接続型のOptic Spectrometer USB2000 (Optic Ocean製)を購入:各臓器の色合いや病変部固有の色合いは熟練した医師によって判断・識別されてきた.これら,各組織の色合いをデータベース化するために,分光反射特性を測定する.そのために必要な,分光器を設備備品として購入した.手術室に持ち込めるようにデザインされた特殊仕様のものであり,ファイバ先端を組織に近接させるだけで数秒以内にノートパソコンにデータを取り込むことが可能であり、実際の臨床医学の現場でのデータ採取に有用であった。 2)色素変調プラスチック樹脂の試作 赤の領域がかなり不十分であり、皮下の脂肪組織の色合いが不具合に観察された。LEDの波長を調整する機能を持つ、プラスチック樹脂を作製することにした。色の変調システムに必要な蛍光体として、希土類錯体を、セントラルテクノ(株)に試作調整を依頼して、LEDに装備するプラスチックレンズに溶解するため、長瀬ケムテックスと積水化学工業と連携して、資料調製中である。 3)医療応用促進のためのLEDパワーモジュールの試作 医療応用として、研究者たちは、LEDゴーグルライトという、LED光源の医療への応用を提唱してきている、が、この医療工学的な研究課題に、LEDを俎上に乗せようとしても、LEDの照明光源としての性能を引き出さなくては、その目的に到達し得ない。ここで、日亜化学工業より、従来の10倍明るいLEDチップを得て、実際の医療の現場で使用に耐えるLED光源のモジュール試作を行った。この新世代のLEDモジュールを実装した第2世代LEDゴーグルライトは、PhotonicsWEST2003でも話題になりOPTOLASER3月号に掲載されている。(http://optics.org/articles/news/9/1/22/1)
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